こんにちは、しゅうこです。

プロのエアロフォンの演奏を実際に聴く機会ってなかなかないよね
ラ・フォル・ジュルネや、日比谷音楽祭といったイベントにRoland社がブース出店する際や、島村楽器の体験イベントの店頭ライブなどでプロのエアロフォン演奏を聴くことができます。
しかし、実際に目の前でプロの演奏を聴く機会はまだ少ないです。
今回は、島村楽器とRoland社主催の「エアロフォンセミナー」に参加し、実際にプロの演奏を間近に見て、聴くことができたので、その様子を紹介します。
5つの楽しみ方・魅力のうち、エアロフォンの本質・核心だと私が思ったのは、「④早く曲に挑戦できる」と、「⑤表現に集中できる」です。特に⑤は必見です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
プロサックス奏者:藤本匡光(ふじもとまさひこ)さん
エアロフォンの第一人者、藤本匡光さんのエアロフォンセミナーが開催されるという情報を得て、参加しました。
様々な音色での演奏披露だけでなく、エアロフォンのセッティングや使い方などの詳しい解説に加えて、参加者からの質問にも丁寧に答えてくださるという、非常に充実したセミナーでした。
気さくで親しみやすいお人柄で、ご自身のウインドシンセサイザーとの出会いや歴史なども聞けて、あっという間に時間が過ぎました。
楽しそうに、気持ちよさそうにエアロフォンを演奏される姿が非常に印象的でした。
また、Roland社の担当者の方による各モデルの詳しい特徴紹介に加えて、実際に試奏体験もできるようになっていました。
プロ視点のエアロフォンの楽しみ方・魅力5選を私なりにまとめました。
息がラク
エアロフォンはブレス調整が可能なので、老若男女、体格や体力に関係なく簡単に音を出すことができます。
しかし、私もそうですが、少しでもアコースティックサックスのセッティングに寄せようと、ブレスカーブやブレス調整を強めに設定しがちではないでしょうか。
サックスを吹く方は、サックスに近い吹奏感を求める場合が多いと思います。
エアロフォンしか吹かない私は、なんとなくサックスへの憧れから、設定(抵抗)が強い方が上手になるのかなあと思っていました。
ところが、藤本さんはアコースティックサックスを吹く人も、吹かない人も、せっかく調整できるのだから、イージーモードでやったらいいと繰り返しおっしゃっていました。
藤本さんのブレスカーブ設定は「L2」だそうです。



そっか、もっと気楽に楽しんでいいんだ!と肩の力が抜けました


音程の心配がない
アコースティックサックスは、まず音程を合わせる練習が必要です。
しかし、エアロフォンは音程が外れる心配がないのが利点だとおっしゃっていました。
エアロフォンはバイト機能設定で、「オフ」「サックス」「E-Wind」が選択できます。
「オフ」か「E-Wind」にすると音程を合わせる必要がなく、息を吹き込めば正確な音がでます。
「サックス」にすると、リードを加える強さでピッチ(音程)をコントロールすることができますが、初心者(私)にはかなり難しかったので、「オフ」か「E-Wind」がおすすめです。
運指の練習に最適、練習時間が増える
アコースティックサックスを演奏する方は、運指の練習用にエアロフォンを購入する方も多いのではないでしょうか。
エアロフォンは練習時間も場所も選ばないので、運指の練習には最適です。
朝でも夜でも、時間を選ばず自宅で練習できるので、続けるモチベーションになります。
電源を入れればすぐに演奏でき、片付けも非常に簡単です。
練習時間が増えると徐々に上手になるので、うれしくてまた練習する、という好循環が起きます。


早く曲に挑戦できる
「音程の心配がない」という利点から生じる利点です。
AE-20のソング&ガイドブックのタイトル通り、エアロフォンが家に届いたその日から、曲を演奏できます。
私は「きらきら星」を演奏してみて、自分の息で音が出た!と感動したのを覚えています。
もちろん、初心者がいきなり憧れの曲(ウインドシンセといえば、例えばTRUTHやTAKARAJIMAなど)を演奏するのは難しいので、まずはソング&ガイドブックや、無料のアプリ「Aerophone Lesson」を使って、運指に慣れていくのがおすすめです。
徐々にいろんな曲に挑戦できると、楽しさも倍増します。
表現に集中できる
今まで説明した「①息がラク」「②音程の心配がない」「③練習時間が増える」「④早く曲に挑戦できる」というのは、私自身エアロフォンを使っていて日ごろから実感していました。
しかしこの言葉を聞いたとき、今までの練習や日頃の考え、悩みがすべて一本につながったような衝撃を受けました。
エアロフォンの本質・核心に加えて、音楽や趣味の本質・核心ともいうべき、「目指すべきはここである」という大きな目標に気づかされました。
運指や息をコントロールする基礎連はもちろん重要ですが、日々練習している目的は何なのか。
それは自分なりに曲を表現豊かに演奏したいということ。
趣味なのだから苦しく辛い思いをしないで、楽しくラクに続けられるのが一番いい。
ブレス設定を軽くしようと思った一方で、曲(楽譜)を研究する時間が圧倒的に足りてないと気づきました。
Youtubeなどで素敵な演奏を真似したり、POPSなら原曲の歌い方や抑揚の研究もはじめました。
まとめ
日々エアロフォンを愛用している身からすると、プロの演奏や説明を聞けるだけでなく、質問までできるという、夢のような時間を過ごし、とても勉強になりました。
この記事だけでは全く書き足りないくらいですw
会場には同じようにエアロフォンユーザーの方や、興味はあるけどまだ持っていないという方も参加していて、予定時間をオーバーするほど非常に熱量のあるセミナーでした。
「①息がラク」「②音程の心配がない」「③練習時間が増える」「④早く曲に挑戦できる」を最大限に生かすと、「⑤表現に集中できる」というのが、エアロフォンの本質・核心(音楽や趣味にも繋がる)を表しているように思います。
私はセミナーから帰ってすぐに、ブレスカーブをMからL2に変更、ブレス調整を25から20に下げました。
その結果、ぐっと演奏が楽になり、強弱などアーティキュレーションといった表現力を考える方向に力を配分できるようになりました。
(もちろん個人差がありますので、ご自身の吹きやすい設定にしてくださいね)
そして、自分の演奏を録音して客観的に聴き、どうすればもっと素敵に聴こえるのか研究しています。
だれでも演奏できるエアロフォン、ぜひ気楽に楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。