こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンの練習するとすぐに親指が痛くなってつらい
親指が痛くて練習が続けられない、練習する気が起きない
そんな悩みをお持ちの方に読んでもらいたい記事です。
エアロフォンを始めてすぐの数カ月間、私もずいぶん悩みました。
試行錯誤しながら持ち方を改善し、今ではあまり痛みを感じることなく1時間くらい練習できるようになりました。
私なりの解決策を紹介しますので、なにか少しでも参考になればうれしいです。
今回の内容は以前の記事でも紹介しましたが、親指の痛みはエアロフォンを続けるうえで最初の大きな壁だと思うので、再度、重点的に取り上げることにしました。
右親指が痛い理由
エアロフォンには右親指を添えるサムフックがついています。
練習するとすぐに右親指が痛くなってしまう方は、サムフックに添えた右親指でエアロフォンの重量を支えている可能性が高いです。
え?サムフックって指で楽器の重さを支えるためのものでしょ?
私もそう思っていましたが、実は違います。
楽器の重さはストラップリングに接続したネックストラップに完全に預け、肩と首で支えます。
そして、左親指はサムレストに、右親指はサムフックに添えますが、親指は重さを支えるのではなく、姿勢や楽器のバランスをとる役割をしています。
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写真で分かりやすく解説しますね。
サムフックに右親指を添えるとこうなる
「サムフックに指を添える」と、写真のような持ち方になります。
このように持つと、慣れないうちはどうしても上方向に力が入りやすく、右親指に楽器が乗るような状態になってしまいます。
サムフック用のカバーが付属していますが、それでも楽器を指に乗せた状態では指を痛めやすいです。
本来の右親指の役割はバランスをとることなので、上方向ではなく、楽器を前方向に押し出すような力加減にするのが正解です。
しかし実際やってみると、サムフックに指を添えた状態ではなかなか難しいのではないでしょうか。
なぜか、指に楽器が乗ってしまうんです。
色々悩んで調べた結果、私がたどり着いたのは、下の写真のように「サムフックから指を離す」でした。
解決策
サムフックから指を離す!
そんな持ち方していいの?
と驚かれたかもしれませんが、一度やってみてください。
サムフックから指を少し離すだけで、楽器が指に乗らなくなり、矢印のように楽器の角度を調整したり、バランスをとることができるようになります。
私はこの持ち方に変えてから、ほぼ右親指の痛みから解放されました。演奏もしやすくなりました。
長時間練習すると、力んで疲れることはありますが、痛みで練習終了となることはありません。
アコースティックサックスの場合、サムフックの角度を調整できるようですが、エアロフォンは調整できないので、この方法が自分の中では今のところ最適解かなと思っています。
この方法は、サックスプレイヤーの方々のブログ(サックス解体新書、サックスお悩み相談室など)を色々読んで参考にさせてもらった方法なので、初心者の突拍子もない考えというわけではありません。
悩んでいる方は試してみてほしいなと思います。
前方向に力をかけるコツ
右親指の接地点、手首の角度を工夫すると、前方向に力をかけやすくなります。
持ち方のポイントは
ペットボトルや丸太を軽く握るようなイメージでエアロフォンを持つ
写真右上の赤線のように、親指の側面(爪と腹の間)が楽器と接するように持つのがポイントです。
親指の腹で楽器を前に押し出そうとすると、手のひらが前方向に反り、手首を痛めやすいので注意してください。
サムフックからどのくらい指を離すかですが、私の持ち方ではサムレバーに指が届きません。
私の場合、これ以上奥にすると手のひらがサイドキーに当たりやすく、演奏に支障がでるため、この位置で練習しています。
そのため、サムレバーを使用して音程を上下させるベンド奏法をするときは、さっと親指を奥に入れてレバーを操作しています。
この記事を書いた2024年5月にはベンドはできませんでしたが、速い動きはまだ難しいものの、ゆっくりのフレーズであれば、少しずつできるようになってきました(2024年12月)。うれしい♪
まとめ
初心者がエアロフォンを始めると最初にぶつかる壁、親指の痛みとその対処法について、私なりの解決策を紹介しました。
「サムフックから指を離してしまう」という、最初は私も驚きましたが、やってみると非常に効果的でした。
サムフックに指を添えても大丈夫な方は、右親指で楽器の重さを支えるのではなく、前方向に力の向きを変えてみると痛みが出づらいと思いますのでやってみてください。
- 右親指はエアロフォンの重さを支えるのではなく、楽器の角度を微調整する程度の力加減にします
- 左親指はオクターブキーをすぐ押せる位置で、サムレストに軽く添える程度の力加減です
- 楽器の重さはストラップで首や肩にしっかり預けると、親指の負担がかなり減ります
体がどこか痛い状態は、初心者の場合、何かが間違っている可能性があります。
スポーツでも楽器の演奏でも、力んでいたり、痛かったりする状態ではベストのパフォーマンスはできません。
適度に脱力した、自然な状態での演奏を目指したいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。