こんにちは、しゅうこです。
前回は、よく使う音色(シーン)を簡単な操作で呼び出せる、ユーザー・シーン登録(移調なし)の方法を紹介しました。
毎回つまみを回したりボタンを何度も押す手間が省けて、ストレスフリーでシーンの変更ができる、とても便利な機能です。
今回は、そこから一歩進んで、かゆいところに手が届く(?)、さらに便利なユーザー・シーン登録(移調あり)の方法を紹介します。
移調(トランスポーズ)ってそんなに使う機会ある?
そんなふうに思ったあなた!
この方法を知ると、エアロフォンの無限の可能性を感じて、世界が広がること間違いなしです♪
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
移調(トランスポーズ)「あり」とは?
エアロフォンはトランスポーズが簡単にできるのが大きな魅力のひとつです。
私はエアロフォンを始めて、最初に使ったのはアルトサックスの音色(シーン)でした。
レッスンでも、もっぱらアルトサックスばかり使い、たまにテナーサックスを使うくらい。
教本も楽譜も全部アルトサックス用です。
そうすると、意外と他の音色(シーン)を使う機会が減ってしまうんですよね。
そんな時、以前紹介したラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024で、中村有里さんの素敵な演奏を聴いて、エアロフォンの魅力を再認識しました。
サックスばかりではもったいない!もっと色々楽しまなきゃ!と思い、ソング&ガイドブックを久しぶりに引っ張り出しました。
ソング&ガイドブックの特色
「エアロフォンAE-20 ソング&ガイドブック」には11曲収録されており、それぞれ異なる音色(シーン)とトランスポーズ機能を使い、演奏しやすいよう工夫がされています。
例えば、バイオリン・ビブラート1のもともとの調設定は0(C)ですが、「G線上のアリア」では、調設定を+1(C♯)にトランスポーズして演奏します。
+3(E♭)のサックスで練習した後に、G線上のアリアを練習したい場合、ボタンを何回も押してシーン変更+トランスポーズする手間が発生します。
さらに、「君をのせて」も練習したいと思うと、パンフルート・ー1(B)にも設定し直す必要があります。
この手間をなくしてくれるのが、ユーザー・シーン登録(移調あり)なのです!
前置きが長くなりました。
さっそく方法を説明しますね。
ユーザー・シーン登録(移調あり)
前回紹介した、ユーザー・シーン登録(移調なし)の方法では、特定の音色(シーン)をトランスポーズしても、それは保持されません。
トランスポーズした状態でユーザー・シーンから呼び出せるようにするには、これから説明する簡単なひと手間が必要になります。
ユーザー・シーン登録方法
①SCENE CATEGORYつまみと、SCENEボタン(△▽)で、P07-01 バイオリン・ビブラート1に設定します。
②MENUボタンを押します。
③+ボタンを63回押すと、「Scene Transpose」画面があります。
④MENUボタン
ー/+ボタンで調設定を+1(C♯)に変更します。「移調設定切替」は「シーン」に設定しておきます。
「システム」になっていると、「Scene Transpose」での変更は反映されません。
(「移調設定切替」は、電源を入れてMENUボタン
+ボタン1回で表示されます)⑤MENUボタンの長押しで、「シーン保存」画面に移ります。ーボタンで「ユーザー」を選択します。
最初はU01-01、「INIT SCENE」と表示されます。
⑥例えば、U03-02に保存したい場合、SCENE CATEGORYつまみとー/+ボタンでU03-02に設定し、MENUボタンを押します。
⑦シーン名変更画面に移ります。変更する場合は、+ボタンで「はい」を選択します。
⑧例えば、今回は「Violin Vib 1」を「Vilin Vib +1 C♯」に変更し、MENUボタンを押します。
SCENEボタン(△▽)は文字変更、ー/+ボタンは位置移動、S1/S2ボタンは1文字挿入/削除です。
使用可能なのは以下の文字で、ひらがな、カタカナは使えません。
(▽を押した順に)A~Z、a~z、0~9、! ” # $ % & ‘ ( ) * + , – . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } スペース
⑨+ボタンで「はい」を選択すると、⑩U03-02に登録完了です。
お疲れさまでした!
では、慣れるために、もう一回やってみましょう。
ソング&ガイドブックの「君をのせて」も練習したいので、P08-03 パンフルートを、ー1(B)にトランスポーズしてU03-03に登録します。
①~⑩の同じ手順でやってみてくださいね。
音色(シーン)をトランスポーズしたり、その他の編集をくわえた場合、保存しないで別のシーンに変更しようとすると、「シーン編集中」の画面が出ます。
破棄/保存を選ぶか、MENUボタンで編集中の画面に戻るので、⑤からやり直せます。
ユーザー・シーン呼び出し方法
SCENEボタン(▽)を押しながらSCENE CATEGORYつまみを回すと、ユーザー・シーンに切り替わります。
その後、△▽でシーン変更を行います。
▽を押したままつまみを回すと、ユーザー・バンクの変更ができます。
▽を押さずにつまみを回すと、プリセット・シーンに戻ります。
まとめ
前回の記事では、二胡(にこ)をトランスポーズなしでU03-01に登録しました。
今回の記事では、バイオリン・ビブラート1を+1(C♯)にトランスポーズしてU03-02に、パンフルートをー1(B)にしてU03-03にユーザー・シーン登録しました。
一番初めは登録に時間がかかるかもしれませんが、何回かやると慣れますので、ぜひユーザー・シーン登録してみてください。
ものすごく快適ですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。