こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンのお手入れってどうしてるの?
エアロフォンは電子楽器なので、本体を水洗いしたり、分解して中の水滴をふき取ることができません。
お手入れといえば練習後だけと考えがちですが、練習前や練習中に少しケアしておくだけでも練習後の手間が減りますよ!
大切な楽器を長く使うために日頃どのようなお手入れをすればよいのか、おすすめのお手入れアイテムもあわせて紹介します。
練習前の確認・準備
マウスピースがしっかり装着されているか確認
マウスピースと本体の間の隙間がないか(凹凸が合致しているか)確認しましょう。
しっかり装着したつもりでも、少しずれていることがあります。
きちんとはまっていないと、バイト・コントロールが効かなくなる場合があります。
バンドを装着
マウスピースの隙間から唾液や水滴が垂れて、演奏キーやスイッチの隙間から本体内部に入らないようにバンドを取り付けます。
本体内部に水分が入ると故障の原因になります。
ウォーター・プロテクターを装着
ウォーター・ドレインを通って、本体の下から水滴が出てきます。
水滴が床に垂れるのを防ぐためにウォーター・プロテクターを取り付けます。
練習中に注意すること
練習中は、本体下のウォーター・ドレインから排出される水滴と、マウスピース内にたまる唾液や水滴に注意しましょう。
ウォーター・ドレイン
ウォーター・ドレインから排出される水滴は、ウォーター・プロテクターである程度受けることができますが、エアロフォンを構える角度によってはプロテクターの隙間から水滴が床に落ちることがあります。
床にタオルを敷いておくと、落ちる水滴を気にせず練習できるのでおすすめです。
私の場合、最初はプロテクターをつけて練習していましたが、結局隙間から水滴が垂れるので、最近はプロテクターはつけなくなりました。
こまめに水滴をふき取り、それでも垂れる水滴は床に敷いたタオルで受け止めるようにしています。
発表会などではプロテクターを使用しています。
マウスピース内の唾液や水滴
練習しているとマウスピース内に水滴がたまります。
量が多いと、練習後にマウスピースを外す際に流れ出てくるので、練習中に一度、休憩がてらマウスピースを外して水滴をふき取っておくと安心です。
冬は短時間でマウスピース内にかなりの量の水滴がたまるので注意してください。
空気1㎥中に含むことのできる水蒸気の量(飽和水蒸気量)は、温度によって変化します。温度が高いほど飽和水蒸気量は多くなります。温度が低いと飽和水蒸気量が少なくなり、飽和水蒸気量を超える水蒸気は水滴になります=結露
息を吹き込むことによってマウスピース内に発生する水蒸気量が夏と冬で同じでも、気温が低いと空気中に含むことのできる水蒸気量が少ないため、上限を超えた分は水滴になってしまう。
→冬は水滴がたまりやすい
練習後のお手入れ
マウスピースを外す
マウスピースを外す際は、バイト・バーに触れないよう、慎重に外します。
ぴったりの設計のため、ある程度の力が必要です。本体上部をしっかりと握った状態でマウスピースをまっすぐに引き抜きます。
外す方向が斜めになると、マウスピースがバイト・バーに触れてしまうので注意してください。
同様に、マウスピースを装着するときもまっすぐに差し込みます。
タオルやティッシュを本体に巻いてから握ると、水滴がキーの隙間に入るのを防ぐことができます!
マウスピースとウォーター・プロテクターは水洗い可能なので、洗って水分をしっかりふき取って乾かします。
本体
本体についた水滴は、バイト・バーに極力触らないよう、そーっと優しくふき取りましょう。
本体下のウォーター・ドレインから水滴が排出されるよう、本体は立てかけておきます。
しばらく水滴がでるので、私は自宅では常にスタンドに立てかけています。
外に持ち出すときだけキャリーバックに収納します。
演奏キー
演奏キーは特に手入れせず使用していたところ、徐々に黒っぽく変色してきてしまいました。
マウスピースや本体の水滴に対するお手入れは取扱説明書にも書いてありますが、演奏キーは盲点でした。
演奏キーはプラスチックに銀のメッキ加工がしてあり、汗や皮脂、空気中の水分に含まれる硫黄と銀が反応し(硫化)、黒く変色することが原因ではないかと推測しています。
これ以上変色しないように、練習後は演奏キーについた汗や皮脂をマイクロファイバータオルで毎回拭くことにしました。
キーの下側や裏側(体に近い側)、隙間も忘れずに拭いておくといいと思います。
ただし、メッキは薄いので、あまり強くこすりすぎるとはがれる原因になります。
傷がつきにくい素材でやさしく拭きましょう。
どうしても変色が気になる場合は、演奏キーの交換は可能です(有料)。
ただし、宅配便で送る必要があり、1~2週間は楽器が手元にない状態になります。
演奏キーの変色は、気づいた時はショックでしたが、最近はあまり気にしなくなってきました。変色が進んでいるのかもしれませんが、もともとの色との違いがあまり判らなくなってきました。
愛用の証!ということにしておきます
においの問題
マウスピースは軽く水洗いしかしていませんが、今のところ問題は感じていません。
マウスピースを本体にすぐに装着すると、空気がこもって夏場は若干におう気がしたため、練習時以外はマウスピースを装着しないでおいたところ、におうことはなくなりました。
もしにおいが気になったときは、ティッシュにアルコールを少ししみこませて拭くとにおいが取れますが、バイト・バーが錆びたり、本体の樹脂が変質するリスクもあるので、頻繁にはやらないほうがいいと思います。
ドレインの中の水滴を拭きたい気はしますが、分解できないのでしょうがないですね。
立てかけて水滴が排出されるようにしておけば、見える範囲でカビなどは付いていないですし、変なにおいもしていません。
お手入れアイテム
ティッシュペーパー
水滴をふき取る場合、高級なティッシュは繊維が付きやすいです
路上で配っているポケットティッシュくらい、すこしガサガサ感があるもののほうが、繊維が付きにくいです。
キムワイプ ← おすすめ!
ティッシュと同様に、バイト・バー周囲の細かい部分まで水滴をふき取りやすく、マウスピースの隙間部分にも入れやすいです。
一回の練習で2~3枚の使用量なので、ひと箱(200枚入り)使い切るのにだいぶ時間はかかりますが、ティッシュよりも繊維が付きづらいので愛用しています。
タオル
落下する水滴用に床に敷いたり、マウスピースを外す際に垂れる水滴を受け止めるために使用します。
細かい部分には入らないので、バイト・バー周囲の水滴のふき取りには不向きです。
マイクロファイバータオル ← おすすめ!
本体や演奏キーに付着した汗や皮脂をふき取ります。
楽器用のものでもいいと思いますが、私は100均のマイクロファイバータオルを使用しています。
細かい部分には入らないので、バイト・バー周囲の水滴のふき取りには不向きです。
まとめ
エアロフォンのお手入れ方法について紹介しました。
アコースティック楽器に比べるとお手入れは比較的楽だと思います。
盲点は、演奏キーの変色でした。練習後は汗や皮脂をしっかり拭いて変色を予防しましょう。
大切な楽器を長く使えるよう、日ごろからしっかりお手入れして、練習・演奏を楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。