こんにちは、しゅうこです。

エアロフォンは音色を重ねることができるって本当?



噂では聞いたことのあるこの機能、先日のエアロフォンセミナーで解決しました!
オリジナル音色をつくって楽しむだけでなく、伴奏に負けない音色をつくることができます。
エアロフォンライフが、さらにもう一段も二段も楽しくなる神機能です。
最初に、Aerophone Pro Editorの操作方法を画像で分かりやすく説明します。
そのあとに、音色を重ねるメリットとコツも紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてください。






補足:ドローン機能とは異なる
「エアロフォン 音色を重ねる」と検索すると、「ドローン機能」がヒットします。
音楽用語のドローン(drone)とは、「楽曲の中で同じ高さで長く続く音、または持続音」を指します。
「ドローン機能」とは、ドローン用の音色を背景で鳴らし続けながら、メロディ用の音色を演奏することができる機能です。
Aerophone AE-20 AE-20W: ドローン機能を使うと、どのような演奏ができますか。 – Roland Corporation
そのため、今回の「音色を重ねる」は「音色を重ね合わせる(レイヤー)」という表現がより正確かもしれません。
Aerophone Pro Editorの操作方法
今回は、内蔵音色のP07-04チェロ・ビブラートに、バイオリンの音色を重ねます。
基本音色(Part1)の設定
①音色をP07-04チェロ・ビブラートに設定します。
②EDITORボタンを押すと、編集画面に移ります。
③青く光っているエフェクト部分をタップして、すべてオフにします。


エフェクトがオンの状態で音色を重ねると、エフェクトがかなり強くかかります
お好みで調整してください
重ねる音色(Part2)の設定
④青く光っていない「Part2」をタップすると、TONE SELECT画面に移ります。
⑤音色は「ZEN-Core」と「SuperNATURAL」の二つのファイルに分かれています。
SuperNATURALの「045. Violin 1」を選択します。
⑥左上の「<ボタン」で戻り、重ねる音色(Part2)のエフェクトもすべてオフにします。




Part2をタップしても青く光らない場合は、Part2を「長押し」します
右側にPartSWのオン/オフ切り替えボタンがあるので、オンにしてください


音量バランスの調整
チェロにバイオリンの音を重ねる場合、同じ音量にするとバイオリンのキラキラ感がかなり前面に出ます。
チェロの低音と渋さを残したいので、バイオリンの音量を下げます。
⑦Part2を「長押し」すると、SCENE/PART画面に移ります。
⑧SCENEを「MODE」から「OUTPUT」に変更します。
⑨Part2の「Part Level」を、100から60に下げます。
Part1は100のままにしておきます。
これもお好みで調整してください☆




登録・保存
左上の「<ボタン」で戻ります。
⑩右上の「WRITE」ボタンで登録先を選び、名前を変更(18文字まで表示可能)して登録します。


これで自分だけのオリジナル音色が完成です♪
音色を重ねるメリット
様々な楽器の音色を混ぜてオリジナル音色をつくることができるというメリット以外にも、素晴らしいメリットがあるので紹介します。
伴奏に負けない
エアロフォンの内蔵音色はどれもリアルで、エフェクトもかかっていて素敵な音が出ます。
しかし、伴奏音源と合わせたときに、音域が重なってしまい伴奏に埋もれてしまう場合があります。
特にエフェクトをオフにしたDRYの音色は、伴奏に埋もれやすいかもしれません。
今回、米津玄師のlemonをチェロ・ビブラート(エフェクトオフ)で練習していましたが、伴奏CDと合わせると、音域が重なっているためにチェロの音が伴奏に埋もれてしまい、非常に聞こえづらいという悩みがありました。



チェロの音色を1オクターブ上げたり、エフェクトを加えたりしたけれど、何か違う。。
そんな時、タイムリーにエアロフォンセミナーで情報を得ることができました。
早速チェロとバイオリンの音色を重ねたところ、チェロの低音と渋さを残しながら、バイオリンの華やかさに裏で支えられた、伴奏に埋もれない素敵な音色ができあがりました。
重ねるコツ
エアロフォンセミナーでプロサックス奏者の藤本匡光(ふじもとまさひこ)さんに聞いた、音色を重ねる際のコツを2つ紹介します。
重ねすぎない
Aerophone Pro Editorの画面上では、Part1~Part4まで音色を重ねることができます(実際はもっと重ねられるそうです)。
ただ、音色を重ねれば重ねるほど、だんだん何が何だかよくわからない音色が出来上がります。
メインの音色をしっかりと主軸にして、重ねすぎないのがコツです。
さりげないのがGOOD!
チェロとバイオリンを重ねるにあたり、チェロが引き立つようにバイオリンの音量は小さめにしました。
エアロフォンの音色はどれも素敵なので、同じ音量で重ねると、それぞれの主張が強くなりすぎてしまいます。
ひとつめのコツとも重複しますが、メインの音色を軸に、わからないくらい、さりげない重ね方をするのがコツです。
まとめ
「チェロの音が伴奏に埋もれてしまう」という悩みを、音色を重ねる(重ね合わせる)方法で解決することができました。



音色を重ねると、こんなに劇的な変化が起こるのか!と感動しました
たくさん重ねすぎるとよくわからない音になってしまいますが、思いがけない組み合わせなど、新しい発見がたくさんありそうです。
無料アプリ「Aerophone Pro Editor」についても理解が深まりました。
ぜひ、自分だけのオリジナル音色をつくって演奏してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。



