こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンの練習をしていると首や肩が凝ったり、親指が痛くなったりして、なかなか思うように練習できない、というお悩みはありませんか。
前回は、首や肩の負担を軽くしてくれるストラップについて紹介しました。
ストラップも重要ですが、演奏姿勢でも体の疲れやすさ、痛みの出やすさが変わってきます。
体が痛くなって練習の頻度が減り、せっかくエアロフォンを買ったのに挫折してしまいそう、、、
そうなる前にぜひこの記事を読んで参考にしてみてください!
長くなるため、前編・後編に分けています。後編もぜひ読んでくださいね。
エアロフォンは思っていたよりも難しかった
コロナ禍のおうち時間を楽しもうとエアロフォンを購入したものの、私が演奏したことのある管楽器は、小学校で習ったリコーダーのみで、全く何も知らない状態で始めました。
息を吹き込めば音は出るのですが、首は痛い、親指も痛いし、口の脇から空気は漏れるし、唇も痛くなる。
これは思っていたよりも、かなり難しい、、、
YouTubeの演奏動画を見ると、軽々と演奏しているので、何事もやってみないと難しさはわからないな、としみじみ思った記憶があります。
サックスの演奏方法などネットでひたすら調べましたが、自分一人では改善できませんでした。
モチベーションが下がってしまった時期もありましたが、レッスンでアドバイスをもらいながら、試行錯誤を重ねてきました。
まだまだ改善途中ですが、始めた当初に比べると体の痛みは格段に減り、練習時間が延び、上達を実感できています。
今回は、具体的にどのような姿勢で演奏すると疲れにくく痛みが出にくいのか、私がレッスンで教わって気を付けていることについてご紹介したいと思います。
体格によって適切な姿勢は変わりますので、身長154cmの人の一例と思ってください。
初心者ならではの失敗例も紹介します。
独学で相談する人がいないという方や、最近ちょっと体の痛みが気になってるなという方の、何か少しでもヒントになればうれしいです。
始めて2年の初心者ですから、間違いがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
座って演奏する場合
椅子の座り方
家で練習する場合、座って練習する方が多いと思います。
私は、発表会の前以外はほとんど座って練習しています。
まずは椅子から!?と思われるかもしれませんが、椅子選びは重要です。
椅子の座り方で気を付けていることは、
- 深く座らず、浅く座る(前半分くらい)
- 足の裏がしっかり床につく高さが安定する
- ひざの角度は90度くらい。椅子が低すぎると前傾になるのでよくない
- ひざは軽く開くと安定する
- オフィスチェアのように、回転するものは姿勢が安定しづらい
- キャスターはよほど軽くて動くものでなければ大丈夫だが、肘置きはじゃまになりやすい
- クッションがある方が、長時間座っていても疲れにくい
当初は家にあるオフィスチェアで練習していたのですが、浅く座ると座面がグラグラして安定しないのが気になっていました。
色々試してみて、ドラムスローン(ドラム椅子)だと安定感があって演奏しやすいので、現在はドラムスローンで練習しています。
姿勢
椅子に座ったら、軽く背筋を伸ばします。その時の注意点は
- マスコットのキーホルダーのように、頭のてっぺんが天井から吊られるようなイメージで体の力を抜く
- 伸ばそうと意識しすぎて反り腰になると腰が痛くなるので注意
- しっかり前を向こうとすると、意外に顎が上がるので注意
- 顎は引きすぎず、前をぼーっと見ているくらいの角度が良い
「リラックスして自然な構えが良い」:言うは易く行うは難し、とはまさにこのことです。
練習しているといつの間にか前傾になったり背中が丸まったり、肩に力が入ったり、どんどん姿勢は崩れてきます。
また、楽譜をしっかり見ようとすると前傾になり反り腰になりやすいです。
下の写真は極端ですが、胸を張りすぎると反り腰になって顎が上がりやすいので、鏡を見て顔の角度を確認したり、適宜休憩するのがおすすめです。
ストラップの長さ
椅子に座って軽く背筋を伸ばしたら、姿勢と顔の角度は変えずに、口元にマウスピースが来るようにストラップの長さを調整します。
顔をマウスピースに近づけていくと、「頭のてっぺんが天井から吊られる」姿勢が崩れ、力みや疲れやすさにつながります。
少し下を向くのは構わないと思いますが、過度に下を向いたり、上を向きすぎるのはよくありません。
私の場合、下を向きすぎると下唇を噛みやすくなり、上を向きすぎると肩が力んで腕が疲れてくるので、姿勢が崩れてきたのがわかります。
譜面台は、目線だけ動かせば楽譜全体が見える位置に高さを調整すると姿勢が崩れにくいです。
マウスピースをくわえたら肩の力を抜いて、ストラップに楽器の重さをしっかり預けます。
首や肩が痛くなりにくいおすすめのストラップについては次の記事を読んでみてください。
過去と現在の姿勢の違い
エアロフォンを始めて半年間くらい、ストラップの正しい使い方を理解しておらず、「楽器が落ちないようにするためのもの」程度の認識でした。
そのため、写真のように椅子に楽器を置いて練習していました。
このように再現すると、今まで説明してきたことのポイントをすべて外しており、かなり衝撃を受けています。
- 椅子に深く座って背もたれに体重を預けている
- 背中が丸まって、下を向きすぎている
- マウスピースに顔を近づけてくわえている
- ストラップが機能していない。
当時は首と親指の痛みを緩和する姿勢を何とか探して、練習を頑張っていました。
この姿勢で練習をすることで、モチベーションがギリギリ保たれていた時期が確実にありました。
家ではこの姿勢で練習していましたが、レッスンを受けたり、発表会前に立って練習する場合には、やはり首と親指がすぐ痛くなるので、何かがおかしいのだろうとうすうす感じていました。
レッスンで先生にアドバイスをもらって、約1年間試行錯誤を重ねた、現在の様子が下の写真です。
まだ改善途中ですが、目指す姿勢に近づいてきています。
過去の姿勢がダメだと言いたいわけではないのですが、私が目指す姿勢と異なっていたことは間違いありません。
これからも理想の姿勢、体に負担がかかりにくい自然な姿勢を目指していこうと思います。
まとめ
エアロフォンの演奏姿勢を細かく分解して、前編では座り方、背筋の伸ばし方、ストラップの位置について説明しました。
ポイントは以下の通りです。
- 椅子に浅く座り、足の裏はしっかり床につける
- 背筋は軽く伸ばして、前傾姿勢や顎が上がりすぎないように注意する
- マウスピースをくわえる時は、顔の角度は変えずに、エアロフォンを口元に近づける
姿勢を改善したことで、体の痛みは格段に減り、練習時間が延び、上達を実感できています。
すぐに改善できるものではないので、焦らず少しずつ継続するのが大切です。
続けていると、「あれ!?少し楽かも」と思う日が突然やってきます。
体形の違いなどにより、当てはまらない部分があると思いますが、体の力を抜いて楽に演奏できる姿勢をめざして一緒に頑張っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。