こんにちは、しゅうこです。
以前の記事では、椅子に座って練習する場合の姿勢について説明しました。
今回は、おすすめの椅子・ドラムスローン(ドラム椅子)について紹介します。
デスクワークでも、椅子によって体への負担が違います。
エアロフォンの練習も、椅子を変えると体の負担が減って楽になり、練習時間も伸びて、効果抜群です。
現在使っている椅子がグラグラしていたり、お尻が痛くなってしまう方は、思い切って椅子を変えると練習環境が大幅に改善するので、ぜひ参考にしてみてください。
練習に適した椅子の条件
自宅でエアロフォンに限らず、楽器の演奏・練習をする場合、椅子に座ってすることが多いと思います。
どんな椅子が適しているか、3つ条件を挙げてみます。
- 安定性がある(グラグラしない)
- 高さ調節ができる
- 長時間座っていてもお尻が痛くならない
安定性がある(グラグラしない)
デスクワークで使うオフィスチェアのように、座面がクルクル回る椅子は、演奏中にグラグラして安定しないことが多いです。
キャスターが付いている場合、椅子が軽すぎると動いてしまいます。
高さ調節ができる
足の裏をしっかりと床につけて座ると安定するので、高さ調節ができるものがおすすめです。
ひざの角度はだいたい90度~少し広いくらいがちょうどいいです。
高すぎる場合は足の裏がしっかり床につかなくて不安定になり、低すぎる場合は前傾姿勢になって腰を痛めやすくなります。
長時間座っていてもお尻が痛くならない
楽器を演奏・練習する際には椅子の前半分くらい、浅めに腰かけると安定します。
クッションのない椅子の場合、深く座る場合はあまり気にならなくても、浅く座るとお尻が痛くなりやすいです。
クッションがしっかりしている椅子を選ぶと演奏が楽になり、練習時間も伸びます。
ドラムスローンとは
スローン(Throne)は「王位」や「王座」、「玉座」のことで、直訳するとドラム椅子です。
ドラムスツールも同じです。
ドラマーが使っている椅子で、安定性に優れています。
私がドラムスローンを知ったきっかけは、レッスン室にドラムスローンがあったことでした。
オフィスチェアで練習していると座面が上下左右に動いて不安定ですが、ドラムスローンだと安定していてエアロフォンが吹きやすかったため、購入することにしました。
ドラムスローンも様々な種類がありますが、私は以下の製品を使用しています。
Pearl Roadster D-1500S(ショートタイプ)
ドラム、パーカッション、フルートの製造メーカーであるパール楽器の製品です。
選ぶポイント
詳しい選び方はドラマーの方々が詳しく解説しているページなどを見てみてくださいね。
(ドラム博士のサイトが非常にわかりやすかったです)
私が選んだ際のポイントは、座面の低さとクッション性です。
自宅のオフィスチェアは一番下まで下げた状態がちょうどよかったので、床から座面までの高さを測ると44cmでした。
低いセッティングが可能で、クッションのよいものを探した結果、D-1500S(ショートタイプ)が見つかりました。
D-1500Sは一番低い高さ(最低座面高)が445mm(44.5cm)です。
もう2,3cm高くても大丈夫そうですが、ショートタイプではない通常のD-1500は最低座面高が495mm(49.5cm)なので、それだとおそらく高すぎるだろうと思います。
身長が低い方は、低めのセッティングができる椅子を選んでおくと安心です(私は身長154cm)。
座面が約38cm(15インチ)と大きいので、想像以上に場所を取りますが、座り心地は非常にいいです。
長時間座っていてもお尻が全然痛くなりません!
座面の中央が凹んでいるので体圧が分散され、姿勢が安定することで腰への負担が軽くなります。
オフィスチェアだと背もたれに寄りかかったり、前傾姿勢になったりと姿勢が崩れやすいですが、ドラムスローンは高さが合うと自然に背筋が伸びます。
ドラム練習はもちろん、ギターの練習にもいいですよ。
机に向かってのキーボード操作にも意外と向いています。
他にも、ヤマハのドラムスローンDS840というモデルは座り心地もよく、最低座面高が460mm(46cm)なので、どちらにするか迷いましたが、クッションの大きいD-1500Sを選びました(DS840は座面サイズ33cm)。
座り方のコツ
エアロフォンを練習する際の座り方のポイントです。
- 深く座らず、浅く座る(前半分くらい)
- 足の裏がしっかり床につく高さが安定する
- ひざの角度は90度くらい。椅子が低すぎると前傾になるのでよくない
- ひざは軽く開くと安定する
ドラムスローンに座る際は、三脚の向きに注意して座るとさらに安定感が増します。
その他の椅子の特徴
私が試したことのある椅子の特徴を表にまとめました。
安定性 | 高さ調節 | クッション性 | |
ドラムスローン | 〇 | 〇 | 〇 |
オフィスチェア | △ | ○ | ○ |
木の椅子 | ○ | × | × |
ピアノ椅子 | ○ | ○ | ○ |
パイプ椅子 | ○ | × | △ |
オフィスチェア
オフィスチェアは高さ調節ができ、クッション性もあるので、私もはじめのうちはキャスター付きのニトリのオフィスチェアで練習していました。
重いのでキャスターは動かないのですが、座面がクルクル回るので安定感に欠け、足に余計な力が入りやすいです。
また、椅子の前半分に座るので、椅子が軽すぎる場合は体重のかかり具合によってはバランスが崩れて転んでしまうかもしれません。
木の椅子
自宅にある木の椅子は、高さはちょうどよかったのですが、クッションが全くないので、長時間座るのは難しかったです。
深く座る場合には大丈夫ですが、前半分に座るとかなりお尻が痛くなります。
薄い座布団を敷いてみましたが、15分くらいが限界でした。
ピアノ椅子
安定性、クッション性はありますが、154cmの私には高すぎて合いませんでした。
やはりピアノ椅子はピアノ演奏に適した椅子だなと再認識しました。
言葉で表現するのが難しいのですが、前半分に座ると、ペダルや鍵盤操作がしやすいよう、重心が若干前方に寄る感じがします(高さが高いからかもしれません)。
パイプ椅子
レッスンや演奏会などで使われることが多いです。
大人数の場合はコンパクトに畳めたり重ねることができるのも重要ですね。安定性もあります。
背の高い方は低く感じるかもしれません。
前半分に座る場合は、前傾姿勢になりすぎないように注意が必要かなと感じました。
まとめ
エアロフォンなど楽器演奏・練習におすすの椅子、ドラムスローン(ドラム椅子)について紹介しました。
脚の本数、座面の形や大きさ、クッションの厚さ、高さ調節の方法など、様々な種類のドラムスローンがあります。
楽器店にもあるので、試しに座ってみてください。
安定感とクッションの虜になりますよ♪
体の負担を減らして、楽しくエアロフォンの練習をしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。