こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンのくわえ方(アンブシュア)、難しいですよね
私は全くの管楽器初心者でエアロフォンを始めました。
その中でもアンブシュアはかなりの強敵で、いまだに試行錯誤しています。
それでも、始めた当初の2年前よりはずいぶんマシになってきました。
今回は、初心者がアンブシュアを試行錯誤してきた様子を紹介します。
悩んでいる方の参考になればうれしいです。
初心者の体験談なので間違いもあると思います。あたたかく見守っていただけるとうれしいです。
アンブシュアとは
アンブシュア(フランス語:embouchure)とは、管楽器を演奏する際の口の形や、口の周りの筋肉の使い方のことを指します。
エアロフォンはマウスピースがリード型なので、サックスのアンブシュアに従うのが一般的です。
ソング&ガイドブックP8にはマウスピースの咥え方の説明が以下のように書いてあります。
また「エアロフォン くわえ方」で検索すると、Phonim Musicというオンライン音楽教室のページにも説明があります。
アンブシュアのポイント
本やネットで色々調べた結果、以下のようなことが分かってきました。
- 下唇を巻き込む方法(シンリップ:thin lip)で吹いている人が多い
- 下唇を巻き込まない方法(ファットリップ:fat lip)でもよい
- 下あごに“梅干し”は作らない方がよい(と言っている人が多い)
- 口の形はイ→ウの中間くらいで、唇の上下左右からマウスピースを包み込む
- 上の歯の位置はマウスピースの先端から1cmくらい
他にもたくさんポイントはありますが、初心者が始める際の情報量としてはこのくらいでしょうか。
エアロフォンを始めてから現在まで、試行錯誤を繰り返してきた私のアンブシュアの歴史をたどってみたいと思います。
くちびる噛み期:0~8か月
まずは下唇を巻き込むシンリップを試しましたが、どうしても下唇を噛んでしまい、痛くて10分程度しか練習ができない状態が続きました。
頑張りすぎると血がにじんだりしてつらかったです。この時期に挫折しかけました。
空気が漏れないようにするには、上述の④のように唇の上下左右からマウスピースを包み込む必要があります。
しかし左右から締める力は今まで使ったことがなく、どうしても上下の力に頼らざるを得ませんでした。
また、演奏姿勢が悪かったことも下唇を噛みすぎる原因になっていました。
“梅干し”期:8~12か月
痛くて10分しか練習できないなんて何かが間違っていると思い、シンリップを一度諦めて違う方法を試してみることにしました。
初心者が何も考えずにマウスピースをくわえると、唇はファットリップのようなくわえ方になります。
ファットリップ風にしてから嚙みすぎることが減り、練習時間も伸びて楽しくなってきたのですが、左右から締める力が足りず、上下の力に頼ってしまう結果、下あごに“梅干し”ができます。
ネットでは「いい音が出るなら“梅干し”はあってもいい」という情報もありましたが、様々なサックスプレイヤーの画像などを見ても“梅干し”はないことが多く、先生からも下あごに力が入りすぎているとアドバイスをもらい、“梅干し”と戦うことを決意しました。
“梅干し”克服期:12~18か月+息もれ改善期:12~現在26カ月
“梅干し”を改善するということは、上下方向の力に頼れなくなります。
左右方向の力もまだ弱く、マウスピースの隙間からの息もれがひどくなりました。
“梅干し”と戦いながら、息もれにも悩む時期が長く続きました(現在進行形)。
マウスピースの個体差
“梅干し”問題でアンブシュアを本格的に見直そうと思い、くわえる練習用にマウスピースをもうひとつ買ったところ、マウスピースに個体差があることに気づきました。
本体に付属していたマウスピース(2022年6月購入)に比べて、追加で買ったマウスピース(2023年3月購入)はティップオープニング(マウスピースの先端とリードの先端の間にできる隙間)がやや狭く、それに変えてから多少息もれが少なくなりました。
エアロフォンのマウスピースはリード型ですが、リード部分もプラスチックなのでやや硬めです。
アンブシュアがしっかり出来ていればどちらでも問題ないのでしょうが、初心者には狭いほうが扱いやすかったです。
息もれ量の推移(体感)
息もれ量 | |
梅干し期 | 4分の1くらい |
梅干し克服期(前のマウスピース) | 2分の1くらい(ものすごいロスで、息がほとんど続かない) |
梅干し克服期(新しいマウスピース) | 3分の1くらい(それでもだいぶロス) |
現在 | 5分の1~6分の1くらい |
2024年8月現在、“梅干し”はほとんどできなくなり、息もれもだいぶ減ってきました(前のマウスピースでは、いまだにかなり息もれします)。
それでも長時間練習したり体調が万全でないときは、下唇を噛んだり“梅干し”も作りますし、息もれも増えます。
そんな時は一度休憩するか、その日は無理せず練習を切り上げています。
シンリップ再挑戦期:24~現在26カ月
シンリップを諦めてファットリップ風に変更して、“梅干し”対策や息もれ対策を行ってきました。
現在の私のアンブシュアはほぼファットリップだと思われます。
“梅干し”は概ね克服できたものの、もう少し息もれを減らしたいと思っていたところ、先生からシンリップをすすめられました。
久しぶりにやってみたところ、息もれがほぼゼロになる瞬間があり、再挑戦しようと思いました。
現在はシンリップを試していますが、頑張りすぎるとすぐ下唇が痛くなるので、焦らず少しずつやることにしています。
おすすめの改善方法
「くちびる噛み期」を経験して以降、アンブシュアだけでなく「痛いときは何かが間違っている」と考えるようにしています。
この2年間で唇だけでなく、肩、首、腰、手首、指など様々な痛みに直面してきました。
気力と根性だけでは解決しないため、「痛くならない方法があるはず」と、その都度改善方法を探ってきました。
その際には、やはり先生の存在が非常に大きかったです。
相談できる人がいなければ、おそらく「くちびる噛み期」で挫折していたでしょう。
挫折の一歩手前で救ってくれた先生には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
インターネット上にも情報はたくさんありますが、実際にアドバイスをもらうと全然違います。
ですので、初心者の方はレッスンがおすすめです。
悩んでいる方は、一度専門家に見てもらうと新たな発見があるはずです。
まとめ
初心者がアンブシュアに試行錯誤する様子を紹介しました。
始めた当初から現在まで一貫して、マウスピースを唇の左右方向から締める筋力を育てるのに非常に苦労しています。
いまだに油断すると上下の力に頼って、下唇を噛んだり“梅干し”をつくったりしてしまいます。
口の形や筋力、練習時間など様々な要因があり、できるようになるスピードには個人差があると思いますが、技術の習得には時間がかかることを実感しています。
焦らず少しずつ練習していると、ある日「あれ?ちょっとできてる!」と感じる日が必ずやってきます。
一緒に頑張っていきましょう!
この記事が、少しでも誰かの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。