こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンの練習、首や肩がすぐ痛くなってつらい
そんな悩みをお持ちの方は、ストラップを変えてみると負担が軽減されるかもしれません。
今回は、体に優しいおすすめのストラップについてご紹介します。
それぞれ装着したイメージを写真で比較したので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ストラップ選びの参考になればうれしいです。
ストラップによって演奏のしやすさが変わる
以前、購入おすすめ品4選の記事では、本体購入時にセットで買わなくていいものにストラップを挙げました。
エアロフォン本体を購入するとストラップが付属しています。
エアロフォンが届いたらその付属のストラップを使用してすぐに演奏を楽しむことができるので、非常に親切です。
まずは付属のストラップを使ってみてください。
付属のストラップで全然問題ないよ!という方もいらっしゃると思います。
少し首に負担がかかる、という方はストラップを変えるとだいぶ首や肩の負担が緩和されるので、検討してみてください。
付属のストラップ、BIRDストラップ、ブレステイキング(breathtaking)の3種類を使ってみたので、今回はそれぞれの感想を紹介します。
付属のストラップ
付属のストラップは、幅が1.6cmのひも状で、アジャスターで長さを調節できます。
先端にはエアロフォンのストラップ・リングにひっかけるためのプラスチックのフックが付いています。
エアロフォンは1.1kg(電池込み)と軽いですが、ストラップの幅が狭いので首に重さが直接かかります。
私は付属のストラップではすぐに首が痛くなってしまったので、新たにストラップを購入しました。
BIRDストラップ
株式会社タツミ楽器が販売している、サックスやクラリネットなどの管楽器用のストラップです。
付属のストラップのような形状だと首元が圧迫されやすいですが、V型プレートというパーツで首元の圧迫を緩和して、演奏しやすい設計になっています。
また、首に当たる部分にクッションが付いているタイプは、首への負担を軽減してくれます。
パーツ毎に種類を選ぶことができ、カラーバリエーションも豊富で、自分好みにカスタムできます。
洗濯可能なタイプもあるので、衛生面も安心です。
ウインドシンセサイザー用のストラップがある
2022年10月からウインドシンセサイザー用のストラップが販売されています。
背面でイヤホンを固定できるパッチと、通常のフックに加えて補助ブレードで楽器のブレを軽減する仕組みが加わりました。
エアロフォンを演奏中、ストラップと前歯、両親指だけで楽器を支える場面ではエアロフォンがぐらつきやすいので、補助ブレードがあれば非常に助かると思います。
私が購入した当時はウインドシンセサイザー用ストラップはまだ販売されていなかったので、普通のサックス用のストラップを購入しました。
・購入品:WBS-AS-S Sサイズ
・ネックパッド:スタンダード(クッション厚め)
・V型プレート:スタンダード
使用した感想
ネックパッドがしっかりしているので、首への食い込みは緩和されました。
フック部分が金属製なので、安定感が増しました(付属のストラップはプラスチック製)。
ウォッシャブルタイプはネックパッドが汗を吸収してくれるので、直接肌に触れてもぺたぺた感は気になりませんが、夏場は汗をかきやすいので、直接肌に触れる場合は時々洗濯した方がいいかもしれません。
ネックパッドは、スタンダードの場合、クッションがしっかりと首を支えてくれますが、上縁に負担が集中しやすく、下縁が若干浮きやすいと感じました。
首や肩回りがもう少しがっしりしているような男性の方がフィットしやすいのかもしれません。
もう一回購入するなら
購入した当初はV型プレートの違いに注目していませんでしたが、V型プレートは、スタンダードよりワイドのほうが、首元の圧迫が軽減されると思います。
下の写真のように、スタンダードのV型プレートは幅が10cm、後述するブレステイキングのフロントバーの幅は16cmです。
幅が広いほうが、首元の圧迫が緩和され、重心が肩のほうに下がります。
正確なサイズはわかりませんが、ワイドのV型プレートはおそらく16cmに近いように見えるので、下縁が浮き気味になる問題も、V型プレートをワイドにすれば改善されそうです。
ネックパッドは、スリムタイプ(クッションが薄いタイプ)のほうがフィット感が増すかもしれません。
スリムタイプは試したことがないのでわかりませんが、もう一回過去に戻って購入するとすれば、
ネックパッド/V型プレートの組み合わせを、スタンダード/ワイド、もしくはスリム/ワイドにすると思います。
パーツをカスタムできるので、ワイドのV型プレートを買って付け替えてもよかったかもしれません。
このBIRDストラップは約10か月使用しました。
練習時間が長くなるにつれて首の負担を感じ始めたので、買い替えることにしました。
ブレステイキング
付属のストラップからBIRDストラップに変えたことで、首への食い込みはかなり緩和されましたが、BIRDストラップも主に首で支える構造なので、徐々に練習後の首の痛みが気になるようになりました。
もう少し肩へ負担を分散させたいと思い、色々調べて購入したのがブレステイキングのストラップです。
広島県に本社のある、株式会社BREATHTAKING(ブレステイキング)が開発、製作、販売しているストラップです。
同社の代表でサックス奏者の小村由美子氏が、頸椎ヘルニアを患ったことをきっかけに、体に負担の少ないストラップを研究・自作し、製品化に繋がりました。
現在では世界中の演奏家に愛用されています。
ホームページからは、奏者の体への負担を減らしていかに快適に演奏してもらうか、という情熱をひしひしと感じます。
一つ一つ手作りのため値段はかなり高いのですが、思い切って購入しました。
購入品:LithePremiumII セーフティフック仕様 Sサイズ ブラック
数量限定のモデルも出ているので、他の人と違うものがほしい!という方は要チェックです。
使用した感想
ブレステイキングは、肩にストラップが乗るため、首への負担が非常に少ないです。
私は肩こりが本当にひどいので、ブレステイキングでも30分くらい練習すると肩がこる感じが多少ありますが、首への負担はほとんど感じなくなりました。
肩こりも、10分ほど休憩すればまた再開できる程度です。
そのため、練習時間が伸びました。
革なので届いた時は硬く、そのままでは体にフィットしないので、何度も揉んで柔らかくしてから使用します。
50回くらい揉んでようやく首へのフィット感がでてきました。
使用するうちにどんどん柔らかくなって、フィット感が増してきます。
素肌に直接装着すると汗でぺたぺたしてしまうので、襟付きの洋服でレッスンを受けています。
家で襟なしの服で練習するときは、薄い布巾のような布を挟んで練習し、練習後に皮脂などを拭き取っています。
商品価値に見合う価格
値段はBIRDストラップの倍以上するので、最初に買うにはかなり抵抗がありますが、もっと早く買っておけばよかった!と思うくらい良い商品です。
しかし、他のストラップを試してみて初めてわかる違いなので、早めに出会えてよかったと思っています。
非常に満足しています。
軽いエアロフォンでも首や肩への負担が軽くなるのが実感できるので、アコースティックのサックス、特にテナーやバリトンなど、重くなればなるほど大きな違いを感じられるのかもしれません。
ラップリフト
装着するとストラップと体の間に空間をつくるので、ストラップが浮いているように感じ、体への負担をさらに軽減してくれるアクセサリーです。
リバーシブルになっており、洋服の上に装着する場合と、肌に直接触れる場合で使用面を変えます。
以前使ってみたときは革が硬くてなじんでいなかったのか、硬い感じが気になって使っていなかったのですが、今回この記事を書くにあたって久しぶりに試してみました。
写真だと、ラップリフトを装着すると重心がわずかに下がったように見えますが、襟の高さが若干違うので、見た目はあまり変わらないと思います。
確かに、ストラップが若干肩から浮くことで、首、肩がさらに楽になるように感じます。
せっかく購入したので、これを機にしばらく使ってみようと思います。
まとめ
今回は、エアロフォンのストラップについて、付属のストラップ、BIRDストラップ、ブレステイキングの3種類を使用した感想をご紹介しました。
首や肩に負担を感じている方は、ぜひストラップを変えてその違いを実感してみてください。
練習時間が伸びて、楽しく続けられますよ。
エアロフォンがもっと好きになっちゃうこと間違いなしです!
また、サイズ選びですが、サイズは体形によって変わります。
私は身長154cmで、BIRDストラップとブレステイキング、どちらもSサイズを購入しました。
試着することができる楽器店もあるので、ぜひ試してみてくださいね。
ブレステイキングのホームページ(FAQ)に、サイズ選びの目安が記載されているのでそちらも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。