こんにちは、しゅうこです。

ベンドってかっこいい!やってみたい!
サックスプレイヤーの演奏を聴いていると、下からしゃくり上げるような演奏(ベンド・アップ)をしていることがあります。
アコースティックサックスではアンブシュア(マウスピースの咥え方)を変化させて行う「ベンド奏法」ですが、初心者には難しい技術です。
しかし、エアロフォンは親指でレバーを上下させるだけで簡単にベンドを行うことができます。
今回は、ベンドのやり方と細かい調整方法、おすすめの使い方を紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ベンドとは
ベンド奏法(bend, bending) とは、管楽器やハーモニカ、ギターなどで、音を「曲げる」ようにして音程を連続的に変化させる奏法です。
音程を上げるのを「ベンド・アップ」、下げるのを「ベンド・ダウン」といいます。
楽譜では、音符の前後にスラーに似た、ひげのような線で表記されます。


ベンド・アップ:低い音程(ピッチ)から始めて目的の音符に到達する
ベンド・ダウン:音符の後にピッチを下げる
上記が一般的にサックスで使用される「ベンド・アップ」「ベンド・ダウン」です。
ほかにも、高いピッチから目的の音符に到達する方法や、音符の後にピッチを上げる方法もあります。
ベンドのやり方:サム・レバー
アコースティックサックスでベンドをする方法について、いくつかネット上の記事を読んでみました。
アップベンドのコツと練習方法!サックス編 | サックスケール音楽学校
アンブシュアが安定していないと難しい技術のようです。
しかし!



エアロフォンでは右親指でサム・レバーを上下させるだけで、初心者でも簡単にベンドを楽しむことができます
あらかじめレバーを下げておき、レバーを定位置に戻す操作が「ベンド・アップ」、レバーを定位置から下げる操作が「ベンド・ダウン」です。


ベンドの幅(ベンドレンジ)を変える
ベンドをやってみると、レバーを下げたときに予想以上に音程(ピッチ)が下がってしまい、難しく感じるかもしれません。



そんなときも心配ご無用!
エアロフォンは、サム・レバーを最大に上下させたときに、どのくらいピッチを上下させるかを、半音単位で設定することができます。
それが「ベンド・レンジ・コントロール」です!
ベンドレンジ変更
まず本体の操作方法です。
①電源を入れ、MENUボタン→+ボタンを18回押すと、「ベンドレンジ設定切替」(Bend Range Source)画面になるので、「システム」にします。
②さらに+ボタンを3回押すと、「ベンドレンジ」(Bend Range Ctrl)画面が表示されます。
全音から半音へ
ベンドレンジの初期設定は「2」なので、「1」に変更します。
「2」は「全音」を、「1」は「半音」を意味します。(説明文の下に画像があります)
「2」の場合、例えばレの音を出しながらレバーを一番下まで下げると、ドの音まで下がります。
レバーを一番上まで上げるとミの音まで上がります。
「1」の場合は、レの音を出しながらレバーを一番下まで下げると、ド♯(レ♭)まで下がります。
レバーを一番上まで上げるとミ♭(レ♯)まで上がります。
2(全音)よりも1(半音)の方がベンドの範囲が狭いので、慣れないうちは「1」にしておいた方が操作しやすいと思います。
ちなみに、ベンドレンジは0~24(!?)まで設定可能です。


おすすめの使い方
曲の速さや音符の長さにもよりますが、個人的には「ベンド・アップ」の方が難しいです。
逆に「ベンド・ダウン」は伸ばす音符でピッチを下げる時に使うと、比較的簡単で楽しいです。
私のような管楽器初心者の方は、「ベンド・ダウン」から試してみるといいかもしれません。
ベンド・ダウンの例
例えば、ポルノグラフィティのメリッサという曲は、ベンド・ダウンに適した箇所がたくさんあります。
出だしの「君の手で~
と、語尾を伸ばす際にピッチが下がります。King Gnuの白日も、サビで音程を伸ばしながらピッチを下げる箇所があり、歌と同じようにエアロフォンでベンドすると雰囲気がでます。
長い音符の後にレバーを下げる場合、比較的操作しやすいですよ。



お好きな曲で試してみてください
ベンド・アップの例
ベンド・アップは、吹き始めや高い音、強調したい音に入れると効果的です。
また、跳躍で上に上がった音で入れてみたり、同じ音が続いた際にいれてみてはいかがでしょうか。
楽譜に書いていなくても、好きなところでいれて慣れていきましょう。
レバーをあらかじめ下げた状態から音を出すので、タイミングが少し難しいです。



お気に入りの演奏の真似をするのが上達の近道です
ゆっくりのテンポから練習してみてください
まとめ
表現の幅が広がるベンド奏法、エアロフォンならレバーを上下させるだけなので、初心者でも気軽に楽しむことができます。
ジャズやポップスではベンド奏法がよく使われています。
ベンドを知る前は、曲を聴いてもベンドに気づきませんでした。
ベンドを知った後は、「あ!ここベンドしてる!」と気づけるようになりました。
「この音をベンドしてみたらどうだろうか」と考えるのも楽しいです。
演奏のアクセントに、ぜひ少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。



