こんにちは、しゅうこです。

アンプは、大きな音が出せるのが魅力だけど、若干の遅延が気になる
今回は、遅延が気になる際の対処法を紹介します。
- AUX端子を使う
- エフェクトをオフにする
- アンプを変える
それぞれのメリット、デメリットもまとめました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
アンプ(アンプリファイア:amplifier)とは
アンプは、楽器から出る微弱な電気信号を増幅して、スピーカーで大音量に変える装置です。
エアロフォンのような電子楽器は、内部で音を電子信号として生成しており、そのままでは小さくて聴き取りにくいです。
信号はまず「プリアンプ」で音色を整えながら増幅され、その後「パワーアンプ」でさらに増幅されてスピーカーに送られます。
この二段階のプロセスによって、クリアで迫力のある音を出力できます。
また、アンプの種類によっても音質の傾向が異なります。


アンプとの接続方法
エアロフォンは、アンプの「INPUT端子」と「AUX端子」、どちらでも音を出すことができます。
INPUT端子
楽器用に設計されているので、信号を増幅し、エフェクトも反映されるため、高音質・大音量で迫力ある音が得られます。
ただし、内部で信号処理が加わるため、ごくわずかな遅延が生じることがあります。
もしくは、プリアンプを通ることで若干音の輪郭が変わり、「遅れて聞こえる」ような印象を持つ場合があります(実際の遅延でないことも)。
AUX端子
AUX端子はスマホや音楽プレイヤーなどの再生機器向けです。
信号を増幅しないため、音量や音質の調整幅が限られます。
そのため、場合によっては音量が足りないと感じます。
一方で、AUX入力は内部での信号処理がほとんどないため、遅延が非常に少ないのが特徴です。
ヘッドホンと同じように、エアロフォン側で完結した音が即座に出ます。
INPUT端子 | AUX端子 | |
---|---|---|
主な用途 | 楽器(ギター、キーボードなど) | 音楽プレイヤー、スマホなど |
信号処理 | プリアンプ/EQ/エフェクト通過 | 最小限の増幅またはバイパス |
遅延の傾向 | 若干発生する場合がある(処理が多い) | 少ないことが多い(処理が少ない) |
出力音量・音質 | 高出力・音色調整可能 | 出力小さめ・音作り不可 |



大音量は必要なくて、エアロフォンの音をそのまま出したい場合は、AUX端子にすると遅延なしで楽しめます
エフェクトをオフにする



AUX端子はスマホを繋いで伴奏を流すから、エアロフォンはINPUT端子につなぎたい。だけど遅延が気になる。



AUX端子だと音量が足りない。アコースティックサックスと一緒に演奏すると音が埋もれる。
こういう場合はどうすればいいでしょうか。
エアロフォンの各音色(プリセット・シーン)には、あらかじめエフェクトが付加されています。
また、アンプでもエフェクトを調整することができます。
エアロフォンで付加されたエフェクトに、アンプのエフェクトを加えると、さらに遅延しやすくなります。
そのため、まずはアンプ側のエフェクトをオフにします。
それでも遅延が気になる場合は、エアロフォンのエフェクトをオフにすると、さらに遅延が軽減します。





でも、エアロフォン側のエフェクトをオフにすると、完全にエフェクトなしのドライ(DRY)な音になってしまう。。
エアロフォンの素敵なエフェクト機能を楽しみたい場合、アンプを変えてみるのも選択肢の一つかもしれません。
アンプには種類がある



YAMAHA THR5Aを持っています
見た目のかっこよさに惹かれて購入しました。音もすごく素敵です。
しかし使っていくうちに、INPUT端子は若干の遅延が気になり、AUX端子は音量・音質が物足りないという問題に直面しています。
THR5A(ギターアンプ)を買った当初は、アンプに種類があるとは知りませんでした。
今回色々調べるうちに、エアロフォンにはギターアンプよりもキーボードアンプの方が向いているのかもしれないと考えるようになりました。
特徴 | ギターアンプ | キーボードアンプ |
---|---|---|
入力の想定音源 | エレキギター(ミッド中心の狭い帯域) | シンセ・電子ピアノ・電子管楽器など(広い帯域) |
周波数特性 | 中域が強調されており、低音と高音はカットされがち | フラット(低音〜高音まで広く再生) |
音の目的 | 音を加工して“味付け”する(歪み、色づけ) | 原音を忠実に再現(色付けしない) |
エフェクト | 歪み系、リバーブなど豊富 | 最小限。原音重視。 |
ステレオ対応 | ほとんどモノラル | ステレオ対応が多い |
ライン入力対応 | AUX端子など簡易的 | 1/4インチライン入力やXLRなど豊富 |
個人的な体感としては、THR5AのINPUT端子にエアロフォンを接続すると、音の輪郭が「丸い感じ」に聞こえます。
Roland Mobile Cube
そういうわけで、小型アンプ:Roland Mobile Cubeを購入しました。
AE-20ソング&ガイドブックの15ページに写真で紹介されています。
Mobile Cubeは「多用途(マルチパーパス)・ステレオ・モバイル・アンプ」で、厳密にはキーボードアンプではありませんが、ギター・マイク・キーボード・電子楽器など複数の機器に対応しています。
一般的なキーボードアンプは5kg以上のものが多く、持ち運びが難しいためMobile Cubeを選びました。
THR5Aとの使用感の違い、どちらが好みかは、別の記事で紹介したいと思います。
まとめ
エアロフォンとアンプを接続した際、遅延が気になる場合の対処法を紹介しました。
- 大音量が必要ない場合:AUX端子に接続する
- アンプ側のエフェクトをオフにする(それでも遅延が気になる場合はエアロフォン側のエフェクトもオフにする)
- アンプを変えてみる(?)←検証はこれから!
①のAUX端子が一番簡単で、音質も悪くないです。
②はエフェクトなし(少なめ)の音色で、大音量を出したい場合におすすめです。
大音量で、エフェクトをいっぱい効かせた音を出したい場合は、若干の遅延は仕方ないのかもしれません。
持ち運び可能な小型アンプの限界でしょうか。
アンプを変えたらどうなるか、今後レビューします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。

