こんにちは、しゅうこです。
大好きなあの曲を演奏してみたい!!
楽器演奏の醍醐味と言えば、好きな曲を演奏することですよね。
人に聴いてもらう、もらわないは関係なく、好きな曲を演奏できるとすごく楽しいです。
今回は、新しく挑戦する曲を決めてから完成させるまでの、効率的(効果的)な練習方法を具体的に紹介します。
ポイントは「譜読み」でした!
エアロフォンを念頭に置いた話になりますが、他の楽器でも応用できます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
曲を決める
新しく挑戦する曲を決めるのってすごくワクワクしますよね。
テキストに沿って決める場合もあれば、自分で選ぶ場合もあります。
自分で選ぶ場合、どんな基準で選べばいいの?
好きな曲がいい!
好きな曲を練習するのが一番モチベーションが上がります。
レッスンに通っている方は、先生に相談するとレベルに合った曲のアドバイスをしてくれると思います。
この曲を演奏したい!というモチベーションが重要なので、いくつか候補を選んでから相談すると、先生もアドバイスしやすいと思います。
実力よりも少しレベルが上の曲
現在の実力よりも少し難しい曲を選ぶのもひとつの選択肢です。
少し難しい曲を頑張ることによって、演奏技術が上がりますし、達成感も得られます。
挫折しない程度の、少し難しめというのがポイントです。
もちろん易しい曲を表情豊かに演奏するのも素敵です!
白日に挑戦!
今回私は、King Gnuの「白日」に挑戦することにしました。
2021年発行の楽譜、「ひとりで吹いてライブ気分!アルト・サックス人気プレイリスト」から選びました。
その時々の流行のポップスをはじめとして、ジャズやディズニーソングなど40曲が収録されています。
どの曲にしようか色々考えるのも楽しい時間です♪
譜読み
曲が決まったら練習を始めます。みなさんはどのように練習していますか?
「譜読みが大事」とはよく聞くけど、実際どうすればいいの?
この一文を分解して考えてみると、効率的な練習方法が見えてきました。
- 音程と正確なリズムを把握する
- 楽器を使って練習する
- 表情をつける
効率の悪い譜読み(体験談)
今まで私は新しい曲を練習する際、ピアノなら右手で弾きながら、エアロフォンなら吹きながら練習していました。
原曲や歌を想像しながら、演奏と同時にリズムを考えながらやっていました。
その方が「練習してる!演奏出来てる!」感があって楽しいのです。
しかし、この方法にはデメリットがあります。
- リズムと運指を両方考えながら練習するので時間がかかる
- 雰囲気でリズムをとると再現性がなく、間違いに気づくのが遅れる
- リズムが間違っていると、間違った癖がついてしまう
- 難しい箇所がいつまでもできるようにならない
思い当たる節が多々あります、、、
効率の良い譜読み
今回リズムの難しい白日を練習するにあたり、先生から「まずは楽器なしで譜読みしましょう」と言われました。
そこで初めて楽譜だけの譜読みをしたところ、非常に効率的、効果的で驚きました。
楽譜だけ見て音程と正確なリズムを把握する
楽器は使わずに、まずは楽譜だけで正確にリズムを把握する時間をつくります。
メトロノームで一定のリズムを刻みながら、歌う方法を試しました。
タンタン、タータ、タタータ、タッタ、ドレミなど、ご自身のやりやすい方法で行ってください。
私の場合、メトロノームだけでなく、手拍子(机をたたいたり)も足拍子も併用しています。
ポイントは、全体がつまずかずに歌えるくらいのゆっくりの速度から行うことです。
簡単なところは速くしたい気持ちを押さえて、難しいところに合わせた速度で行います。
間違えやすいところには印をつけておきましょう。
ブレス位置を考える
ある程度リズムを把握できたら、ブレスの位置を考えておくと効率的です。
歌の場合は、小節毎の区切りではなく、実際の曲を聴いてブレスの位置を合わせると自然になります。
歌ではない場合も、拍子や流れによって適切なブレス位置があるので、レッスンに通っている方は先生に相談してみてください。
楽器を使う
リズムが把握できたら、いよいよ楽器の登場です。
リズムを把握してから楽器を使うと、演奏に集中できるのでおすすめです。
ゆっくりの速度で演奏する
簡単なところは速いテンポで演奏したくなりますが、それをぐっと我慢して、難しいところをつまずかずに演奏できる速度から始めます。
そして、徐々にメトロノームの速度を上げていきます(1~3くらいずつ)。
最初は音程とリズムをとるので精一杯ですが、以下のことも同時に考えながら少しずつ練習します。
- スラー、タンギングなど演奏方法の確認
- 運指の工夫
- 強弱などの表現をつけていく
いきなり全部通すのは難易度が高いので、パート毎に区切って練習していくのもよい方法です。
ある程度の速度で演奏できるようになってきたら、伴奏と合わせます。
逆に言うと、ある程度の速度まではメトロノームでしっかり練習するのをおすすめします。
伴奏に合わせる
個人的な体感として、原曲の80%くらいまでメトロノームを使って演奏できるようになると、そろそろ伴奏と合わせたいという欲がでてきます。
メトロノームには限界を感じて飽きてくるころに伴奏に合わせて練習すると、楽しさが倍増します。
もちろん、伴奏に合わせる時もゆっくりからはじめて、徐々に速くしていくのが鉄則です。
不思議なもので、メトロノームでは80%の速度が限界だったものが、曲に合わせるとBPM+10くらいの速度で演奏できます。
これは、曲にのれているという理由と、多少のリズムのズレは音楽が許容してくれるからだと思います。
最強の相棒アプリ:Anytune
伴奏の速度を変えたいときに役立つアプリです。
Anytuneでは5%刻みで速度を変えることができ、練習がはかどります。
スマホとエアロフォンをBluetoothで接続すれば、Anytuneの音をヘッドホンで聴きながら練習できます。
また、原曲が速すぎて、どうしても100%のテンポでは演奏できない時、無理に100%を目指す必要はありません。
90%なら気持ちよく演奏できるけど、100%になるとどうしても指が回らなくなる、ということはよくあると思います。
それなら、90%の速度で演奏してしまうのもありです。
90~95%くらいなら、あまり違和感もありません。
曲にもよりますが、楽譜の設定速度が速い場合にはもっと遅くても大丈夫な場合もあります。
趣味でやるのであれば、楽しくできるのが一番いいです。
まとめ
新しく挑戦する曲を決める方法から、仕上げるまでの練習方法を紹介しました。
いままで特に意識していなかった「譜読み」としっかり向き合ったところ、非常に質の高い練習ができるようになりました。
曲を細かく解釈したり表情をつけるレベルはもちろん個人差がありますが、リズムをあらかじめ把握しておくと、演奏に集中できるので非常に効率的です。
楽譜だけと向き合う「譜読み」、ぜひ時間をとってやってみてください。
「音楽って懐が深いから、リズムがズレて遅かったり速かったりしても個性として包んでくれるんだよ」という言葉をかけてもらったことがあります
「なかなか上達しないなあ」と悩んでいる時、この言葉には非常に勇気をもらいました
あきらめず、気楽に、気長に音楽を楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、しゅうこでした。