エアロフォン 音色ごとの特徴と音量の幅の違い 4種類を吹き比べ
こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンには、驚くほどたくさんの音色が内蔵されています。
全部を吹きこなすのは難しくて、気がつけば好みの音色をいくつか選んで演奏することが多くなってきました
エアロフォンを始めて4年。それぞれの音色に、「演奏感」とでも呼びたくなるような違いを少しずつ感じるようになりました。同じ曲でも、音色によって吹きやすさが変わってきます。
今回は、アルトサックス、テナーサックス、バスクラリネット、チェロ・ビブラートの4つの音色を吹き比べてみました。
注目したのは、音そのものの違いではありません。強弱の幅や、息の調整のしやすさです。
同じ音量設定でも、音色によって出る音の大きさが違う。同じ息の量で吹き込んでも、音量が変わる。そんな発見がありました。
そしてもうひとつ。この違いは電子楽器の限界ではなく、演奏する人の技術によるところが大きいということも分かりました。
今は難しく感じる音色も、練習を重ねていけば変わってくるのだと思います。
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目次
音色によって、演奏感が違う
素敵な演奏を目指して、最近は強弱を意識して練習しています。
そのなかで同じ曲を違う音色で吹いてみて、2つのことに気づきました。
- 同じ音量設定なのに、出せる音量の幅(小さい音〜大きい音)に差がある
- 音が出るギリギリの息の量で吹いたとき、音の安定感に差がある
ここから、こんなことを考えました。
- それぞれの楽器の特徴が、音色に反映されているのではないか
- 演奏技術によって、ある程度は克服できるのではないか
2つめについては、記事の後半で書きますね。初心者だったからこそ気づけた点かもしれません。
設定と録音の条件
検証の話に入る前に、エアロフォンの設定と録音の条件をまとめておきます。
ブレスの設定:ブレスカーブは L3、ブレス調整は 24。比較的弱い息でも音が出る設定です。4つの音色すべてで、この設定に統一しています。
エフェクト:エフェクトを完全に切った「DRY(ドライ)」と、リバーブがかかった「デフォルト」の2つを録音して、聴き比べられるようにしました。
録音の方法:エアロフォンとWindowsパソコンをオーディオインターフェース(YAMAHA URX22C)でつなぎ、Windowsのサウンドレコーダーでライン録音しました。
音量の設定もすべての音色で同じにして、息の入れ方もできるだけ揃えるようにしています。
検証した4つの音色は、こちらです。
| 番号 | 音色名 |
|---|---|
| P05-04 | アルトサックス1 |
| P05-09 | テナーサックス |
| P05-24 | バスクラリネット |
| P08-04 | チェロ・ビブラート |
まずは、ロングトーンで聴き比べ
最初にやってみたのは、4つの音色でのロングトーンです。
同じ音を、同じ息でまっすぐ伸ばすだけの、いちばんシンプルな比べ方になります。どの音色でも、できるだけ同じ吹き方を心がけました。
音とあわせて、サウンドレコーダーの波形も見比べています。波形が凸凹していれば、それだけ音量が揺れているということになります。
音色ごとに、DRYとデフォルトの両方を載せました。聴き比べてみてください(音が出ます)。
アルトサックス1(P05-04)
①DRY(エフェクトなし)
②デフォルト(リバーブあり)
吹き始めを小さい音にするのが難しく、息が少なすぎると、そもそも音が出ませんでした。
音が出てしまえば、その後は比較的一定に鳴っている印象です。ただ、波形は凸凹しています。
テナーサックス(P05-09)
①DRY(エフェクトなし)
②デフォルト(リバーブあり)
4つの音色の中で、いちばん難しく感じました。
息が少しでも弱くなると音が途切れてしまいます。実際の演奏では、最小音をもっと大きめにとらないと途切れるリスクがありそうです。
思い切って小さな音を出すことは難しいかもしれません。
バスクラリネット(P05-24)
①DRY(エフェクトなし)
②デフォルト(リバーブあり)
小さい音そのものは出ています。ただ、音量が一定せず、波形は凸凹していました。
チェロ・ビブラート(P08-04)
①DRY(エフェクトなし)
②デフォルト(リバーブあり)
4つの中で、いちばん安定して音を出すことができました。
これなら、思い切って小さな音に挑戦できそうです。
エフェクトは、吹きやすさを変えてくれるのか
DRYとデフォルトを吹き比べてみて、もうひとつ気づいたことがあります。
リバーブがかかっていると、出ている音そのものは豊かに聞こえます。音が補強されるような感じです。
ただ、吹きやすさ、音の出しやすさという点では、DRYとほとんど変わりませんでした。
分かりやすかったのがテナーサックスです。リバーブがかかっていても、小さい音をキープするのは難しく、やはり途切れてしまいました。
エフェクトは、出した音をきれいにしてくれる。けれど、音を出すことや、保つことまでは助けてくれない。そこは息のコントロール次第なのだと感じました。
チェロ・ビブラートの音が出しやすく感じたので、ビブラートの有無が関係しているのかとも思い、P05-05アルトサックス1・ビブラートと、P05-10テナーサックス・ビブラートでも試してみました。
結果は、ビブラートがあるからといって、小さな音の出しやすさや、キープのしやすさが変わることはありませんでした。そのため、こちらの音声は載せていません。
\ ライン録音に使っているオーディオインターフェース /
音色によって、最小音と最大音の幅が違う
ロングトーンの次に確かめたのが、どれくらい小さい音から、どれくらい大きい音まで出せるかという幅です。
吹き比べてみると、音色によってはっきりとした差がありました。
- アルトサックス/テナーサックス 小さい音は出しづらいけれど、息を吹き込むとかなり大きな音まで出せる
- バスクラリネット 息を吹き込んでも、ある一定以上の音量で頭打ちになる
- チェロ・ビブラート 小さな音から大きな音まで出しやすい
実際に、小さい音から大きい音まで吹いたときの音です。
アルトサックス1
テナーサックス
バスクラリネット
チェロ・ビブラート
サックスは強弱の幅が広いぶん、小さな音のコントロールが難しい。そんな印象を受けました。
実際の楽器でも、サックスは音量の幅が広い楽器として知られています。それぞれの楽器の特徴が音色に反映されているのだとしたら、エアロフォンの精密さに驚くばかりです。
バスクラリネットについては、強弱の幅が狭いぶん、どうしても演奏が平坦になってしまいがちです(実体験)。この音色で強弱をつけて表現豊かに演奏しようと思うと、かなりの技術が必要だと感じました。
電子楽器の限界ではなく、技術の問題だった
ここまで読むと、エアロフォンや電子楽器の限界なのかな、と思われるかもしれません。
でも、そうではありませんでした。
私も一時期、いくら練習してもアルトサックスとテナーサックスの小さな音がとぎれとぎれになってしまい、これは機械のせいなのかなと思っていました。
そこでレッスンのとき、先生にお願いしてみました。
ごく小さな音を吹いてみてほしいです。
私はどうしても、とぎれとぎれになってしまって。
結果は……先生の音は、まったく途切れませんでした。
ごく弱い音が、同じ音量できれいに続いていました。
ああ、機械のせいではなくて、私の技術力の問題だったのだと理解しました。
もし同じように「この音色は小さい音が出せない」と感じている方がいたら、息のコントロールを見直してみる価値はあると思います。私もまだまだ練習中です。
\ 多彩な音色を楽しめるエアロフォン /
まとめ
今回わかったことを整理します。
- 音色によって、小さな音の出しやすさが違う
- 音色によって、出せる音量の幅が違う
- エフェクトは出した音を補強してくれるが、音を出すことまでは助けてくれない
- その差は電子楽器の限界ではなく、演奏者の技術によるところが大きい
息の量を一定に保つことがまだ難しい初心者のうちは、同じ曲を吹くにしても、音色によって表現の幅が変わるかもしれません。音色を選ぶときに、参考にしてみてください。
そしてもうひとつ。ロングトーンの練習は、同じ音をまっすぐ伸ばすだけになりがちです。でも、小さくしたり大きくしたりと、いろいろな吹き方を試してみると、技術の向上につながると感じました。
思うように吹けない音色があっても、それは楽器のせいとは限らない。私自身、あらためてそう感じた検証でした。
これからも、楽しみながら練習を続けていきます