エアロフォンセミナー体験レポート(2026) プロの演奏とBrisa、10周年トークショー
こんにちは、しゅうこです。
2026年8月23日に、島村楽器でエアロフォンセミナーが開催されました。
2025年夏にも開催されたイベントで、今年も開催を心待ちにしていました。
昨年の様子は、こちらの記事をぜひご覧ください。
昨年と同様に、サックス&エアロフォンプレイヤーの藤本匡光(まさひこ)さんによる、エアロフォン演奏と奏法解説、そしてトークショーです。楽しくて学びのある、充実したセミナーでした。
今回は、その様子を詳しくお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
エアロフォンセミナーの概要
島村楽器で、サックス&エアロフォンプレイヤーの藤本匡光さんをゲストに開催されました。
昨年はエアロフォン演奏と奏法・音色の解説、質問コーナーという内容で、予定時間を大幅に超えるほど大盛況でした。
今年はそれに加えて、2025年11月に発売されたフルート型のエアロフォンBrisaの演奏と、開発者であるRoland株式会社・寺田さんとのトークショーもあり、見どころ満載の内容でした。
当日の流れは、このようになっていました。
- 藤本さんのエアロフォンAE-20演奏
- 奏法解説、上手に演奏するコツ
- 藤本さんのBrisa演奏
- 開発者・Roland株式会社 寺田さんとのトークショー&質問タイム(エアロフォン10周年)
- エアロフォン3機とBrisaの合奏(オーメンズ・オブ・ラブ)
- 試奏体験
AE-20実演
プロのエアロフォン演奏を生で聴く機会は、実はなかなかありません。
今回のような島村楽器主催のセミナーやライブ、ラ・フォル・ジュルネや日比谷音楽祭といったイベントのRoland出展ブースが多いです。
YouTubeなどでも演奏を聴くことはできますが、やはり生で聴くプロの演奏は素晴らしいものでした。
今回は、さまざまな音色で5曲を披露してくださいました。
- 情熱大陸(葉加瀬太郎)
- Truth(T-SQUARE)
- 宝島(T-SQUARE)
- Going Home(Kenny G)
- 名探偵コナンのテーマ(大野克夫)
サックスだけでなく、シンセサイザーや弦楽器まで幅広い音色で演奏できるのがエアロフォンの魅力だと、改めて感じました。
プロの息遣いや指使いを間近で見ながら、大きなスピーカーで聴く演奏は、いつ聴いても圧巻です。
一音一音の表現力と、曲全体のまとまり。それに加えて、速い装飾音符やグリッサンド、ポルタメントなど、高度な技術が満載のパフォーマンスでした。
曲を聴く前は「プロの演奏方法(姿勢やブレスなど)を目に焼き付けて、参考にできるところを探そう!」と意気込んでいました。
それなのに、演奏が始まると音色のすばらしさにうっとりして、気がつけば目をつぶって聴き入っていました
同じAE-20でも、演奏者が違うとここまで違うのかと、愕然としました。それと同時に、エアロフォンでここまで表現できるという可能性も感じました。プロの演奏を聴くと、いつもこの両方を感じます。
著作権の関係で動画は載せられませんが、機会があればぜひ、プロの演奏を生で聴いてみてください。
奏法解説と上手に吹くコツのレクチャー
どうすればエアロフォンを上手に演奏できるのか、という要望に応えてくれる貴重なレクチャーです。今回の記事では、2つご紹介します。
「音色による奏法の違い」という話題も出ましたので、そちらは別の記事でご紹介したいと思います。
ブレス・カーブ(ブレス感度)
エアロフォンのブレス・カーブはどう設定すればよいか、という具体的なレクチャーがありました。
昨年の記事と重なる部分もありますが、より具体的なお話を聞けたので、今回も紹介します。
まず前提として、サックスプレイヤーがエアロフォンを使う場合、エアロフォンをサックスに近づけようとして、ブレス・カーブを強め(重め)に設定しがちなのだそうです。
エアロフォンのブレス・カーブは、軽い方からL5〜L1・M・H1〜H5の11段階で調整できます。
藤本さんはL3で、軽めの設定にしています。その理由は、こうでした。
- 軽くしすぎると、少しの息でも大きな音が出てしまうので、抑揚がつけづらい
- 重くしすぎると、しんどくて吹けない
おすすめの設定は、小さな音から大きな音まで自分で十分に出すことができるところです。
ブレスに関しては、サックスとは別物の楽器として楽しむのがいい、というお話でした。
練習機としての使い方
ブレスがサックスとは別物だとすると、エアロフォンはサックスのブレス練習にはあまり向いていません。では、サックスプレイヤーはどう使えばよいのでしょうか。
エアロフォンを自宅での練習用に使うなら、運指の練習に使うのがよい、というお話でした。
藤本さんも実際に、リハーサル前の運指練習にエアロフォンを使っていて、十分な効果があるとおっしゃっていました。
\ 多彩な音色を楽しめるエアロフォン /
Brisaの演奏
今回のセミナーのもう一つの大きな目玉は、なんといってもBrisaです。
藤本さんはサックスプレイヤーだから、誰か別の方が演奏するのかしら?
そう思っていたのですが、藤本さんご本人が「君をのせて」を演奏してくださいました。もともとフルートも演奏される方なのだそうです。
そして、島村楽器のフルートインストラクターの方も交えて、Brisaの特徴や、フルートとBrisaの違いを解説してくださいました。
まず何より、Brisaの音色が非常に素晴らしかったです。
印象に残ったのは、2つの吹き口の話です。Brisaには吹き口が2つあり、1つとして吹くことも、2つを使い分けてオクターブを吹き分けることもできます。藤本さんは、1つとして吹いていました。2つの吹き口を使い分けるのは、慣れるまで時間がかかるかもしれない、というお話でした。
このほか、専用アプリ「AE Brisa Plus」で音色を変えられることなど、機能面の紹介もありました。Brisaの詳しい特徴は、こちらの記事をご覧ください。
エアロフォン開発者・寺田さんとのトークショー
エアロフォン演奏、Brisaと、すでに盛りだくさんですが、さらに続きます。
今年はエアロフォン発売から10周年ということで、実際にエアロフォンを開発したRoland株式会社の寺田さんが加わり、開発の経緯や苦労話など、普段は聞けないお話を伺うことができました。
藤本さんによると、エアロフォンが発売された10年前、ウインドシンセサイザーはやや低迷期だったそうです。
そこにエアロフォンが登場し、当初の想定をはるかに超える人気が出ました。その影響で、Roland以外の会社もウインドシンセに再び力を入れ始めたそうです。そしてさらに、フルート型のBrisaを発売して度肝を抜く。そんな10年のお話でした。
藤本さんは開発の初期から、プロ奏者として要望や改善点をたくさんフィードバックしてきたそうです。
寺田さんは、もともとチューバ奏者でいらっしゃいます。プロの意見を受け止め、さらにいいものにするべく奔走する。管楽器を吹く者同士だからこそ通じ合うものがあった、というお話でした。
Brisaの筐体に部分的に使われている白い色は、現在は販売が完了したAE-10のコンセプトカラーを踏襲したものだそうです。
とても感動的なお話で、ジーンときました
参加者からも、技術者としての苦労や、エアロフォンの機能(CC:コントロールチェンジ)についてなど、かなり深い質問が出て、大盛況でした。
オーメンズ・オブ・ラブの合奏
最後に、藤本さん、寺田さん、島村楽器のサックスインストラクター、フルートインストラクターの4人による、エアロフォン3機+Brisaのアンサンブル演奏がありました。
サックス、チューバ、トランペット、シンセサイザーという多彩な音色で、素晴らしい演奏を堪能しました。
展示と試奏
セミナー後は、エアロフォン各機種とBrisaを試奏できるようになっていました。
Brisaには皆さん興味津々で、フルートインストラクターの方に教わりながら、実際に手に取って体験されていました。
\ フルート型のエアロフォン Brisa /
まとめ
島村楽器で開催された、エアロフォンセミナーの様子をレポートしました。
AE-20の演奏から始まり、奏法レクチャー、Brisaの演奏、さらにトークショー、合奏と、非常に盛りだくさんで、あっという間の1時間でした。
エアロフォン10周年の節目に立ち会えて、感慨深かったです。
自分でももっと素敵な演奏ができるようになりたいと、気持ちを新たにしました。
エアロフォンがさらに盛り上がっていくのが、とても楽しみです。
これからの10年もエアロフォンと一緒に歩んでいきたいです。
まだまだ書き足りないくらい、楽しいセミナーでした。
藤本さん、島村楽器の皆様、Roland株式会社の皆様、どうもありがとうございました。
また来年も楽しみにしています!