エアロフォンで「白鳥」を演奏 チェロの音色で弦楽器らしさをめざして

エアロフォンで「白鳥」を演奏 チェロの音色で弦楽器らしさをめざして

こんにちは、しゅうこです。

エアロフォンでバイオリンやチェロなどの弦楽器の音色を選んで演奏するとき、しっかり強弱をつけていても「弦楽器の音がする管楽器」を吹いているように聴こえることに気がつきました。

そこで、弦楽器らしく聴こえるにはどうしたらいいのか、サン=サーンスの「白鳥」を使って試してみました。本物のチェロの演奏を聴いたり、YouTubeでチェロの弾き方を研究したりして、実際に吹き比べています。

前回の記事では冒頭の4小節だけで検証しましたが、その後、1曲通して練習しました。今回はその演奏を聴いていただければと思います。

実際のチェロの演奏に少しでも近づけるよう、試行錯誤しながら練習しました。表現力はまだまだですが、2026年10月時点の私の技量として、参考にしていただけるとうれしいです。

しゅうこ
しゅうこ

伴奏つきで1曲通した演奏を載せるのは、今回が初めてです!

この記事では、「白鳥」を1曲通した演奏と、1曲通して練習して分かった難しさ、そのときの設定・録音環境、伴奏を自分で作った理由をご紹介します。

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実際の演奏

それでは、さっそく聴いてください。音が出ますのでご注意ください。

伴奏つき・1曲通しの演奏です(2分42秒)。

演奏のポイント

前回の記事と重なりますが、次の3つを意識して練習しました。

  • タンギングをしない:音の出し始めをなめらかにするため
  • 音を切らない:消えるように音を終わらせる
  • 一音の中で強弱をつける:弓を引く感じを再現する

楽譜には、ヨーヨー・マさんの演奏動画を見て、下げ弓・上げ弓の記号を自分で書き込みました。

1曲通すために、追加で練習したこと

クレッシェンド・デクレッシェンドのロングトーン

テンポ60で、クレッシェンドしながら4拍、デクレッシェンドしながら4拍のロングトーンを練習しました。録音して、波形や音量を確かめています。

クレッシェンドはスムーズにできましたが、デクレッシェンドは急に音量が下がってしまい、スムーズにできませんでした。デクレッシェンドのほうが難しかったです。

ロングトーン8回分を録音した波形。クレッシェンドとデクレッシェンドの形を比べたもの
テンポ60で、クレッシェンド4拍+デクレッシェンド4拍のロングトーンを録音した波形(8回分の練習記録)

大きな2拍で感じる

「白鳥」は6/4拍子(4分の6拍子)なので、1小節を大きな2拍で感じながら吹くようにしました。そう意識すると、流れるようなリズムで吹けるようになりました。

難しかったところ

  • すべての音で、「音の出し始め+一音の中の強弱」「音の終わり方+一音の中の強弱」を組み合わせて表現する必要があり、かなり細かい調節が必要でした
  • 無音から音を出すときに、限りなく小さな音を出すのが難しかったです
  • 実際のチェロの演奏では、音が途切れるところがほとんどありません。そのため、ブレスが続かないところもありました

ブレスが続かないところは、フレーズが不自然に途切れない場所でブレスしました。

ただ、なるべく音を途切れさせないようにと思って吹いていると、ブレスができなくなってしまいます。

そこで、フレーズの終わりに4分休符や8分休符を自分で楽譜に書き込み、あえて休符をつくりました。曲の最後まで安定して吹けるようにするためです。

そうすることで、だいぶ吹きやすくなりました。

「白鳥」の楽譜に、下げ弓・上げ弓の記号、ブレス用の休符、練習のメモを書き込んだもの
Doricoで打ち直した楽譜に、弓の記号とブレス用の休符を書き込んだもの

参考にした演奏

今回演奏するにあたって、Apple Musicでさまざまな演奏家の「白鳥」を聴き、参考にしました。

たとえば、遠藤真理さんはのびやかで優雅な演奏、ヨーヨー・マさんは熟練の、達人の演奏でした。演奏者によって、浮かび上がる白鳥のイメージが違います。

同じ曲でも、演奏する人によって個性がこれほど違うのかと驚きました。

エアロフォンの設定と録音環境

ここからは、今回の演奏の設定や録音環境、伴奏の作り方をまとめます。

エアロフォンの設定

  • 機種:AE-20
  • 音色:チェロ・ビブラート(P07-04)
  • キー:C調
  • ブレスカーブ:L3
  • ブレス調整:20
  • エフェクト:リバーブ値75(デフォルトは82)

前回の記事では、エフェクトなし(ドライ)で録音していました。練習の段階では、いつもエフェクトなしのドライで練習しています。

最初からエフェクトをつけて練習すると、細かな表現ができているかどうかを確かめられなくなるからです。

今回は、録音してもよいと思えるくらいまで上達したところで、エフェクトを少しずつつけてみて、値を調整しました。

録音環境

  • オーディオインターフェース:GO:MIXER PRO-X
  • PC:Windows
  • 録音ソフト:Windowsのサウンドレコーダー
  • 伴奏の再生:スマホのAnytune Pro+

伴奏は、Cubaseで自作した伴奏音源をMP3で書き出して、スマホのAnytune Pro+で再生しました(スマホとエアロフォンをBluetoothで接続)。

エアロフォンのPHONES端子とGO:MIXER PRO-XのLINE端子をケーブルでつないで録音しています。

\ 簡単な操作で録音するなら! /

伴奏つきの演奏をブログに載せるにあたって、著作権について調べました。私が調べた範囲では、気をつけるところは次の3つでした。

  • 曲そのもの:サン=サーンスは1921年に亡くなっていて、著作権は切れています
  • 市販の伴奏CDの音:曲の著作権が切れていても、演奏した人やCDを作った会社には別の権利(著作隣接権)があります。そのため、伴奏CDの音をブログに載せることはできません
  • 編曲:原曲をもとに誰かが書き直した伴奏には、編曲した人の権利が生じることがあります

そこで、作曲者本人が書いた楽譜を見ながら、伴奏を自分で打ち込むことにしました。

  • 使用楽譜:IMSLP(著作権の切れた楽譜を無料で公開しているサイト)に掲載されている、サン=サーンス自身によるチェロとピアノ版(Paris: Durand & Schoenewerk, 1887年)。著作権の欄は「Public Domain」
  • エアロフォンで吹いた楽譜:原曲のチェロのパートはハ音記号で書かれていたので、読みやすいようにト音記号に直して、楽譜ソフトのDoricoで打ち直しました
  • 伴奏音源:上の楽譜のピアノパートをもとに、私がCubase Pro 15で打ち込んで作ったもの。強弱は、実際のチェロとピアノの演奏を何種類か聴いて参考にしながら、自分でつけました

\ 多彩な音色で楽しく演奏! /

まとめ

今回は、サン=サーンスの「白鳥」を、「チェロを弾いているように聴こえる」ことを目標に練習しました。

息をコントロールする技術が、表現力に直結していることがよく分かりました。

CHECK!
  • 弦楽器らしく聴こえるために、音の出し始め・音の終わり方・一音の中の強弱を意識した
  • 1曲通すために、クレッシェンド・デクレッシェンドのロングトーンと、大きな2拍で感じる練習を足した
  • ブレスが続かないところは、フレーズの終わりにあえて休符をつくった
  • 伴奏は、作曲者本人の楽譜をもとにCubaseで自作した

これからも楽しみながらエアロフォンを続けていきたいです。

100記事目を迎えて

このブログを始めて、今回の記事でちょうど100記事目になりました。

これまでも部分的な演奏を載せたことはありましたが、伴奏つきで1曲通した演奏を載せるのは、今回が初めてです。

著作権のこともあって、なかなか載せられずにいました。この節目に演奏を載せることができて、感慨深いです。

しゅうこ
しゅうこ

いつも読んでいただいていることが励みになっています。

これからも、エアロフォンLOVE満載の記事を書いていきたいと思います。