エアロフォンでチェロの音色を吹いてもチェロらしく聴こえない理由
こんにちは、しゅうこです。
エアロフォンは多彩な音色が内蔵されているのが、大きな魅力の一つです。私の持っているAE-20には、260種類以上の音色が内蔵されています。
さまざまな音色の中でも、特にバイオリンやチェロなどの弦楽器の音色で初めて演奏したときの感動は忘れられません。
バイオリンを弾くことはできなくても、エアロフォンでバイオリンの音を奏でることができる。
バイオリンに限らず、さまざまな楽器の体験ができるのが、エアロフォンの素晴らしいところです。
ところが、チェロの音色で曲を演奏しても、チェロを弾いているようには聴こえないことに気づきました。
今回は、なぜチェロらしく聴こえないのか、その理由に行き当たるまでをお伝えします。
※当ページのリンクには広告が含まれています
発表会で感じた違和感
表現豊かに演奏するにはどうしたらいいかと、いろいろ考えて練習を続けています。「歌うと表現力がアップする」ということなども実際に試して、ブログでも紹介しました。
先日の発表会で、米津玄師さんの「月を見ていた」という曲を、「P07-04 チェロ・ビブラート」の音色で演奏しました。
練習の甲斐あり、表現の幅が徐々に広がり、自分でも上達を感じることができる仕上がりでした。
しかし、練習の段階から、なんとなく違和感がありました。演奏を録音して聴きなおしてみると、強弱や表現は付いているものの、チェロを弾いているようには聴こえません。
「チェロの音がする管楽器を吹いている」という印象なのです。
不思議でした。
ソング&ガイドブックに収録されている「G線上のアリア(バイオリン・ビブラート使用)」や「人生のメリーゴーランド(チェロ・ビブラート使用)」、「情熱大陸(バイオリン・ビブラート使用)」は、まるで弦楽器を弾いているように聴こえます。
イベントなどで聴くプロの演奏も、目をつむって聴くと弦楽器を弾いているように聴こえます。
なので、自分でもエアロフォンを吹けば弦楽器のように聴こえるものだと、今までずっと信じて疑いませんでした。
そこで、ふとした考えが頭をよぎります。
もしかして、弦楽器を弾くように吹く必要があるのではないか……?
発表会前だったので、ひとまずその恐ろしい(?)気づきには蓋をして、できることに集中し、その件は頭の片隅にしまっておくことにしました。
\ 多彩な音色を楽しめるエアロフォン /
セミナーで答え合わせができた
発表会は無事に終わりましたが、頭の片隅にしまった考えは、思いもよらず早く掘り起こされ、答え合わせができることになりました。
前の記事で紹介した、エアロフォンセミナーです。
思いもよらない場所での息継ぎ
サックス&エアロフォンプレイヤーの藤本匡光さんのセミナーで、「情熱大陸」を聴くことができました。
やはり、目をつむって聴くと、バイオリンを弾いているように聴こえます。
ただ、演奏中に気づいたことがありました。「え? そこで息継ぎ(ブレス)するの?」という、思いもよらない場所での息継ぎです。
違和感と「まさか……」という考えが、頭をよぎりました。
そして、藤本さんから、奏法の解説コーナーで決定的な事実が明らかになったのです。
楽器特有の奏法
- 様々な楽器の音は出るけれど、吹き方は各楽器の奏法を研究する必要がある
- 弦楽器特有の奏法を研究し、その特徴を反映させた吹き方をしている
藤本さんは、そうおっしゃいました。
そこで、「G線上のアリア」を例に挙げてくださいました。ソング&ガイドブックにも収録されていますし、サックスでもなじみ深い曲です。
実際にバイオリンなどの弦楽器で演奏しているものを聴くと、ほとんど音が繋がっています。そのため、バイオリンが弾くように演奏するためには、軽々しくブレスはできないし、ブレスをしないで演奏する方法をとることもある、ということでした。
頭を殴られたような衝撃でした。
でも同時に、「やっぱりそうか」という納得がありました。発表会前に頭の片隅にしまった考えは、当たっていました。
それってかなり難しそう、という気持ちもよぎりましたが、落ち込むより先に、わくわくしてきました。
音楽って奥深い。
エアロフォンには、まだ知らないことがたくさんある!
試してみたい!
家に帰って聴き直す
家に帰って、早速ソング&ガイドブックに収録されている「G線上のアリア」を聴きこみました。
何も考えずに聴くのと、「楽器特有の奏法を反映させている」と知って聴くのでは大違いです。
今まで私は、この曲を演奏するとき、自分の吸いたいところでブレスを入れていました。
ところが模範演奏を聴くと、自分の吸いたいところではブレスができないことが分かりました。ブレスをするときも、極力目立たないように、しかも息は長く続かせなければいけません。
模範演奏ではブレスが極端に少なく、一音一音に弓を弾くような強弱が反映されていました。
藤本さんのおっしゃる通り、「G線上のアリア」はかなり難易度の高い曲だと思いました。
なぜ私の演奏は、強弱や表現をつけても弦楽器のように聴こえなかったのか、ついに理解することができました。
\ 自分の演奏を録音するのに最適! /
まとめ
表現力を磨くことと、その楽器らしく聴こえることは、別のことでした。
音色を選べばその楽器らしく聴こえると、私はずっと思い込んでいました。
実際には、楽器にはそれぞれ特有の奏法があって、そこを研究しないと近づけません。
- 音色を変えて演奏するだけでは、その楽器らしくは聴こえない
- 楽器にはそれぞれ特有の奏法がある
- 弦楽器の演奏は音が途切れず、一音一音に弓の強弱がある
この気づきをもとに、弦楽器に聴こえるように演奏するにはどうしたらいいかを、音の出し始めや終わり方など、実際に試してみました。次回はそれを紹介します。
エアロフォンの新たな一面を知り、私の好奇心と探求心に火が付きました